- 2023/05/23 掲載
午前の日経平均は続伸、連日のバブル後高値 円安など支援
日経平均は158円高と底堅くスタートした。米株先物がプラス圏でしっかりと推移したことなどが好感され指数寄与度の大きい銘柄の一角に買いが入り、寄り付き後に上げ幅を拡大。一時3万1352円53銭の高値を付けた。上昇が一服すると、後半にかけては一進一退の展開となった。
物色動向としては、出遅れ感のある業種が上昇したが「内需・外需などの大きな方向感が出ているわけではない」(国内証券・ストラテジスト)という。
市場では、東証による低PBR(株価純資産倍率)企業への改革要請やインバウンド(訪日客)の回復など、日本固有の材料を背景に「海外投資家を中心とした買いが継続している」(セゾン投信のポートフォリオマネージャー・山本潤氏)との指摘が聞かれる。特に東証改革は息の長いテーマとして意識されており、「欧米に比べて改善の余地があるマーケットとして日本株への注目度は高い」(山本氏)という。
一方、日本株の底堅い地合いは継続すると声は聞かれるものの、短期的な過熱感で調整リスクはくすぶっており「目先は1000円程度下落してもおかしくはない」(国内運用会社・ポートフォリオマネージャー)との見方もあった。
TOPIXは0.38%高の2184.08ポイントで午前の取引を終了。東証プライム市場の売買代金は1兆6256億1800万円だった。東証33業種では、パルプ・紙、証券、サービスなど27業種が値上がり。陸運、空運、その他製品など6業種は値下がりした。
個別では、円安基調を受けた業績改善期待でトヨタ自動車、日産自動車がそれぞれ1%高としっかり。前日に好決算を発表したレオン自動機は11.9%高で、東証プライム市場の値上がり率第3位に入った。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが892銘柄(48%)、値下がりが860銘柄(46%)、変わらずが83銘柄(4%)だった。
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