ＮＹ外為市場＝ドル／円6カ月ぶり高値に迫る、債務協議に焦点

［ニューヨーク　２２日　ロイター］ - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドル／円が上昇し６カ月ぶり高値に迫る水準となった。投資家は米国連邦債務上限引き上げを巡る協議に注目している。

予想以上に強い経済指標とタカ派の米連邦準備理事会（ＦＲＢ）当局者がさらなる利上げの見通しを維持したため、ドルは過去２週間上昇基調にあった。

バノックバーン・グローバルフォレックスのチーフマーケットストラテジスト、マーク・チャンドラー氏は「ドルは、米国の金利上昇に支援された」と述べた。

この日は米セントルイス地区連銀のブラード総裁が、年内に政策金利をさらに０．５％ポイント引き上げる必要があるかも知れないと述べた。これを受けてドルは強含んだ。

ドル／円は０．４６％高の１３８．５５円。１８日に付けた６カ月ぶり高値１３８．７５円まであとわずかに迫った。

ユーロ／ドルは０．１２％高の１．０８１９ドル。

ドル指数は０．１５％上昇の１０３．１７。

投資家は米国の債務上限引き上げ交渉に注目している。デフォルトの可能性は低いとみられているものの、リスク選好心理は後退している。

バイデン大統領と共和党のマッカーシー下院議長は米東部夏時間午後５時半（日本時間２３日午前６時半）に会談する予定。

ＩＮＧのＦＸストラテジスト、フランチェスコ・ペソーレ氏は「１９日は少し後退したが、週末を経て少し楽観的になっている。市場は、債務上限引き上げの合意とともに、ＦＲＢの利下げ時期の延期を見込んでいる。これは最終的にドルにとってプラスだ」と述べた。

英ポンドは１．２４４２ドルで小動きに推移した。

豪ドルも０．６６５２米ドルで堅調だった。ニュージーランドドルは０．１８％高の０．６２８８米ドル。

ドル／円　ＮＹ終値 138.60/138.61

始値 137.96

高値 138.69

安値 137.96

ユーロ／ドル　ＮＹ終値 1.0811/1.0815

始値 1.0821

高値 1.0831

安値 1.0797