- 2023/05/22 掲載
日経平均は8日続伸、連日のバブル後高値 半導体株しっかり
日経平均は72円安と小反落でスタートし一時119円安まで下落したが、押し目買いが入り売りが一服した後はプラス圏に浮上。次第に上げ幅を広げ、後場には3万1000円台に乗せた。大引けにかけても騰勢は強まり、高値引けとなった。
物色動向としては、空運や保険など内需株が1日を通して堅調だったほか、半導体株の一角や主力銘柄が底堅かった。
市場では、政府による半導体関連への投資やサプライチェーン(供給網)の改善に伴う挽回生産、日銀の緩和政策などを好材料に、海外勢を中心に日本株の買い圧力が強まっているとの見方が多い。ただ「海外発のリスクが落とし穴で、米債務上限問題や米国の金融不安が高まれば、上昇の勢いに一服感が出やすい」(フィリップ証券・アナリスト、笹木和弘氏)という。
足元の相場は「いいとこどりの状況」との声もあり、「今週公表の米個人消費支出が上振れし、米連邦準備理事会(FRB)による利上げ継続の思惑が強まるなど、リスクイベントがあることを認識しなければならない」(国内金融機関・シニアエコノミスト)との指摘もあった。
TOPIXは0.66%高の2175.90ポイントで取引を終え、連日のバブル後高値となった。東証プライム市場指数は0.66%高の1119.68ポイントだった。東証プライム市場の売買代金は3兆0045億7000万円だった。東証33業種では、保険、空運、陸運など29業種が値上がり。銀行、その他金融、精密機器など4業種は値下がりした。
個別では、東京エレクトロンが0.7%高、アドバンテストが3%高と堅調。朝方、利益確定売りが優勢となり6%超安まで下落したルネサスエレクトロニクスは下げ幅を縮め、1.9%安で終了した。
プライム市場の騰落数は、値上がり1242銘柄(67%)に対し、値下がりが539銘柄(29%)、変わらずが54銘柄(2%)だった。
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