- 2023/05/22 掲載
テスラ、米国で「モデル3」を1300ドル超値引き
テスラは今年、経済的な逆風と競争の激化に直面する中、いくつかの地域で販売価格を積極的に値下げしてきた。同社のイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は16日に開いた年次株主総会で、これまで行ってこなかった宣伝広告に取り組む方針を表明。専門家は、これにより需要が喚起されると話している。ただマスク氏は、向こう1年は厳しいマクロ経済環境が見込まれるとし、テスラも世界経済の影響を免れないと述べた。
テスラのウェブサイトによると、同社は現在、モデル3の一部に1300ドル超の値引きを提示。同社は今月、一部のスポーツ多目的車(SUV)「モデルY」とモデル3に250ドルの値引きを提示していたが、値引き幅が拡大した。米国での販売価格は、モデル3が4万0240ドルから、モデルYが4万7490ドルからとなっている。
同社は今月、欧州ではより大幅な値引きを設定。中国製のモデル3には最大3490ユーロ(3841.79ドル)、ベルリンの工場で生産したモデルYには3660ユーロ(4028.93ドル)の値引きを提示していた。
今年第1・四半期時点で同社の世界の在庫は15日分。業界の標準より少ないが、同社としてはこの3年近くで最多となっている。
調査会社エドムンズ・ドット・コムのディレクター、アイバン・ドゥルーリー氏は「テスラはディーラーの在庫解消にあまりにも長い時間を要し始めた時期に、伝統的な自動車メーカーが使うのと同じ方法でインセンティブに依存し始めている」と指摘。こうしたインセンティブは「テスラが少し供給過剰になり始めたことを示す兆候だ」と語った。
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