- 2023/05/22 掲載
インフレ抑制できないと中銀の信頼性と独立性が危険に=BIS総支配人
カルステンス氏はブラジルにおける講演で、インフレへの厳しい対応こそが中銀が経済安定化能力に対する信頼を維持する基本的要件だと主張。「信頼が消え失せれば、有効な政策を打ち出す力もなくなってしまう」と語り、多くの国の若い世代にとって物価高騰によって生活水準が損なわれる局面は初めての経験だと付け加えた。
さらにカルステンス氏は、インフレがいったん根付いてしまうと阻止するのはどんどん難しくなると説明した上で、物価圧力を和らげられなければ、それを実行する責任を負っている中銀の金融政策への信頼や中銀の独立性に疑問符がつくと訴えた。
カルステンス氏は、今後数年の金融政策は各中銀が掲げる目標と一致するレベルに物価上昇率を戻すことに専念するべきだと強調した。
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