トヨタ自動車は１０日、２０２４年３月期に電気自動車（ＥＶ）の世界販売を単体で２０万２０００台とする計画を示した。３万８０００台にとどまった前期の５倍超に相当する。佐藤恒治社長は記者会見で「強い覚悟を持って魅力あるＥＶを造っていきたい」と述べた。

ＥＶ市場は現在、米国や中国メーカーが席巻。ハイブリッド車（ＨＶ）を主軸としてきたトヨタは大きく後れを取る。佐藤氏は「期待を裏切らないＥＶをそろえ、需要に応える」と強調。１５日付で新設するＥＶ専任組織が、課題となる充電効率や１回の充電で走る距離の延長などに取り組み、攻勢をかける。

【時事通信社】 〔写真説明〕決算説明会で発言するトヨタ自動車の佐藤恒治社長＝１０日午後、東京都中央区