- 2016/08/10 掲載
ハイパーコンバージドシステム市場、前年比で倍増超え 今後も二桁成長
IDC Japanは10日、国内コンバージドシステム市場についての調査結果を発表した。国内における2015年のコンバージドシステムの出荷額は433億1,300万円だった。2016年の同出荷額は480億6,800万円になると予測している。
IDCではコンバージドシステム市場を、インテグレーテッドプラットフォーム、インテグレーテッドインフラストラクチャ、およびハイパーコンバージドシステムといった3つのサブマーケットに細分化している。
2016年における国内コンバージドシステム市場の前年比成長率は11.0%になると予測した。サブマーケット別に見ると、インテグレーテッドプラットフォームが1.0%減、インテグレーテッドインフラストラクチャが0.1%増、ハイパーコンバージドシステムが105.5%増を見込んだ。
IDCによるハイパーコンバージドシステムとは、サーバベースのハードウェアを高度に仮想化して、単一のサーバベースハードウェアによって、コンピュートおよびストレージ機能を提供する製品をハイパーコンバージドシステムのこと。
インテグレーテッドプラットフォームやインテグレーテッドインフラストラクチャが持つ導入メリットである「導入容易性」「導入工程の短縮」「システムの安定稼働」「ワンストップサービス」に加えて、「スモールスタート」「柔軟性/拡張性」といったメリットを併せ持っている。
このような特徴によって、相対的に導入規模の小さい企業や事業拠点、競争環境の変化が大きい業種/業態において採用が進むとIDCではみているという。
IDCは、2020年の国内コンバージドシステム市場は698億9,600万円になると予測。2015年~2020年の年間平均成長率は10.0%になるとした。中でもハイパーコンバージドシステムの高成長は2016年~2020年の全予測期間を通じて持続し、支出額で二桁台の成長率を維持するという。
一方で、インテグレーテッドプラットフォームやインテグレーテッドインフラストラクチャの支出額は、ほぼフラット、もしくは数%程度の成長率にとどまると予測した。
IDC Japan エンタープライズインフラストラクチャ マーケットアナリストの宝出 幸久氏は「国内ハイパーコンバージドシステム市場は急速に成長している。ハイパーコンバージドシステムは、コンバージドシステムの他のサブマーケット(インテグレーテッドプラットフォームやインテグレーテッドインフラストラクチャ)と比較し、相対的に小さな規模へ適用領域が拡大している。ハイパーコンバージドシステムの普及戦略では、VDI(Virtual Desktop Infrastructure)や中小規模環境といった領域に力点が置かれていることが多い。しかしながら、今後、ハイパーコンバージドシステムの機能や信頼性が向上し、迅速な導入、運用管理の効率化、スモールスタート、拡張性といったハイパーコンバージドシステムのメリットがITバイヤーに浸透することで、ハイパーコンバージドシステムの適用規模やワークロードが拡大する可能性もある」と分析している。
今回の発表はIDCが発行したレポート「国内コンバージドシステム市場予測、2016年~2020年」(JPJ40595616)にその詳細が報告されている。
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