- 会員限定
- 2016/02/17 掲載
Uber、Spotify、Netflixなど盛り上がるアプリ業界、次のフロンティアはウェアラブル
App Annie 2015年アプリ市場総括レポート
ビジネスとして成功したUberなどの配車アプリ
日本にいるとそこまでの勢いは感じられないかもしれないが、UberやLyft、Ola Cabs、GrabTaxi、Didi Dacheといった相乗りアプリ/タクシー配車アプリは世界中で利用が急増している。その傾向は新興国に顕著で、中国、メキシコ、ブラジル、インドの4市場ではスマートフォンユーザーの20%以上が2015年第4四半期、主要な配車アプリまたは相乗りアプリ1種類以上を日常的に利用した。これに対して、米国や韓国といった先進国市場では10%を下回る。今後もユーザーの増加が続くのは確実だが、競争の激化につれて統合が増えると予想される。すでにこの12月には、グローバルパブリッシャーであるUberに対抗するために、地域の各大手パブリッシャーLyft、Ola Cabs、GrabTaxi、Didi Kuaidiらがローミング契約を結ぶという動きが出ている(ローミング契約を結ぶと、A国のアプリを通じてB国のアプリを使用可能になる。具体的には、米国人ユーザーがLyftアプリを経由してOlaのタクシーを予約することができるなど)。また、配達分野への拡大(Uber)など、多角的な展開も始まっている。
各所で進化した音楽配信サービス、トレンドはサブスクリプション型
音楽ストリーミングでは、Apple MusicのスタートやJay ZによるTIDAL買収、GoogleによるYouTubeの音楽機能の拡大といった大きなリリースが続いた。Spotifyなどの世界的なリーディングカンパニーが大きな収益を上げ、LINE MUSICや、ボリウッドなどインド音楽配信のSaavn、中国のQQMusicといったローカルサービスが各地域で確固たる地位を築き、サブスクリプション型のストリーミングサービスが新たなスタンダードとなった。【次ページ】アプリ市場の次なる前線、「ウェアラブル」の課題
関連コンテンツ
PR
PR
PR