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- 2015/09/17 掲載
パブリッククラウド「ConoHa」は、なぜSSDのI/O性能をフル活用できるのか?
独自路線を歩むクラウドプラットフォーム「ConoHa」とは?
昨今の企業には、ITを活用した迅速なサービスの立ち上げや運用コストの削減、BCP(事業継続計画)強化、セキュリティ確保などが求められるようになっている。その解決策として、パブリッククラウドが、ミッションクリティカルな基幹業務アプリケーションやデータベースの運用基盤としても利用されるようになった。こうした需要の高まりを受けて、現在ではアマゾンの「AWS(Amazon Web Service)」やマイクロソフトの「Azure」をはじめ、国内外の事業者が様々なパブリッククラウドを提供している。いまや群雄割拠のパブリッククラウド市場に打って出たのが、GMOインターネットだ。2013年7月より提供してきたホスティングサービス「ConoHa」を大幅にリニューアルし、より利便性の高いパブリッククラウドとしてサービスを再編・強化したのである。
「ConoHaは、オープンソースのクラウドコントローラであるOpenStackをベースに弊社が独自の拡張を図ったIaaS型のクラウドプラットフォームです。『機能性』『柔軟性』『スピード』といったメリットを最大限に発揮し、個人から大規模システムを展開する法人まで、幅広いお客様に活用いただけます」
先行ベンダーに対する差別化ポイントとしてまず注目されるのが、月額定額制と時間課金を組み合わせた独自の料金体系である。
一般的にパブリッククラウドは従量課金を採用しているが、毎月の利用料が大きく変動して将来の見込みも立てづらいなど、企業にとってIT予算をコントロールするのが難しい側面もあった。これに対してConoHaでは、VPS(仮想プライベートサーバ)のコンピューティングリソースをどれだけ使った場合でも、コストの上限は月額料金で固定される。しかも、その料金を利用時間あたりで“割り算”できるのだ。例えばCPU2コア、メモリ1GBのVPSを利用したケースでは月額900円となり、1時間あたり1.3円で利用できる。まさに従量制と定額制のいいところ取りの料金体系だ。
さらに、追加ストレージやロードバランサ、イメージ保存、自動バックアップといったオプションサービスのほか、メールサーバやDBサーバ、オブジェクトストレージ、DNSなどのPaaS型のサービスも同様の考え方に基づいた料金体系で利用することが可能だ。
【次ページ】元LINE 森川 亮氏が手掛ける「C CHANNEL」でも採用
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