• 2015/01/26 掲載

東京工科大学、学生がコンテナ型仮想化技術「Docker」採用で学内基幹システム構築

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東京工科大学は22日、同大学のコンピュータサイエンス学部の学生らがコンテナ型仮想化技術「Docker」を用いて学内システムを構築、国内大学として初めて1月より全学で運用を開始した。
 東京工科大学はこれまで学内ICT環境のクラウド化に取り組んでおり、2014年4月には全学生約8000人向けにサービス提供を開始。今回このプロジェクトの発展形として、コンテナ型仮想化機構「Docker」をベースとしたハイブリッドクラウドを構築した。同システムの構築にあたっては、クラウド化プロジェクトに携わったコンピュータサイエンス学部の大学院生と学部生3名が開発から運用までを担っており、学内システムの基幹部分を学生が手掛けるのは国内では珍しい事例だという。

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コンテナ型仮想化による学内クラウドシステムの概略

 コンテナ型仮想化システムは、従来のVM(仮想マシン)によるシステムに比べ、少ないオーバーヘッドで仮想化を実現し、外部の計算機資源を利用できる技術として注目されている。本システムの導入により、従来の半分以下の低コストで、高いスケーラビリティを持つ基幹システムを運用可能に。Webブラウザのみを用意することで手軽にプログラミング実習が行えるほか、自身がプログラム開発した作品を学内ポータルサイトで公開したり、学内向けサービスとして試験的に運用するといった活動も可能になるという。

 東京工科大学では、来年度にもこの環境を活用したプロジェクト演習を取り入れ、将来的には大学院教育におけるクラウドを活用した産学連携も計画する。

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