富士通SSLは「Eucalyptus」を用いたクラウド基盤の動作検証を行うなかで、従来なかった「Eucalyptus」を簡単に操作できるGUI「Cocuuma」を独自に開発し、利用してきた。このたび、同社内だけでなく多くの人々に広く利用してほしいとの思いから、無償のOSSとして公開したという。

　「Cocuuma」は「Eucalyptus」で構築したクラウド環境をわかりやすい視覚的な画面で利用・運用できるGUI。ユーザーや管理者は、複雑なコマンド入力などの専門スキルがなくてもクラウド環境を容易に利用・運用することができる。ユーザーメニュー、アカウント管理者メニュー、クラウド管理者メニューを揃えており、必要な手順をフロー化しているため、効率的な作業を実現できる。

　公開ページは「https://github.com/cocuuma/Cocuuma」。今後のエンハンスとしては、OSイメージ作成機能、仮想サーバ用LAN管理機能(Eucalyptus用)、テンプレートへのユーザーデータ紐付け機能、多言語対応、他クラウド環境の操作対応、機能改善などが予定されている。