SAP Mobile Documentsは、複数のモバイル端末間でファイルを同期できるモバイルコンテンツ管理ソフトウェア。ファイルはワンクリックでオフライン利用できるよう端末に保存され、端末がオンラインになった時に自動的に最新の状態に同期される。


　また、特定のグループ内でのファイル共有も簡単に行えるという。共有したいファイルを共有フォルダに保存するだけで、グループのユーザー間でファイルを共有することができる。共有フォルダには、共有するユーザーの範囲や期間、パスワードなどの設定が可能になっている。

　さらに、IT管理者が集中管理できるように設計されており、アクセス権限設定、フォルダ単位のパスワード設定、有効期限設定など、セキュリティポリシーを細かく設定できるという。

　そのほか、SAPが提供するMDM（モバイル・デバイス・マネージメント）ソフトウェアであるSAP Afariaとの連携も今後サポートする予定。これにより、モバイル端末からアプリケーション、コンテンツまでの統合管理を実現できるという。

　なお、SAP Mobile Documentsは、コンテンツ管理システムの相互運用のための業界標準仕様であるCMIS（Content Management Interoperability Services）に準拠し、SDK（ソフトウェア開発キット）も公開しており、他社製品との連携も行える。

　対応端末および環境は、iPad、Windows、Macおよび HTML5対応ブラウザ。iPhoneやAndroidには今後対応していく予定という。