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  • 2013/01/25 掲載

野中郁次郎氏が語る「アジャイル・スクラム・イノベーション」、知を組織的に創造する

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スクラムは、アジャイル開発における方法論の中でもっとも普及している方法論の1つです。スクラムという用語を用い、その考え方を最初に提唱したのは、1986年に一橋大学の野中郁次郎氏と竹内弘高氏が日本企業のベストプラクティスについて研究し、ハーバードビジネスレビュー誌に掲載された論文「The New New Product Development Game」でした。それが1990年代半ばにジェフ・サザーランド(Jeff Sutherland)氏らによってアジャイル開発の方法論としてのスクラム(アジャイルスクラム)になったわけです。野中氏は知識創造理論によって知られており、ウォールストリートジャーナルによる、「もっとも影響力のある思想家リスト」の20位にランクされています。
 1月15日に都内で開催されたアジャイル開発をテーマにしたイベント「Scrum Alliance Regional Gathering Tokyo 2013」では、2日目の特別講演に野中郁次郎氏が登壇。「実践知リーダーシップとアジャイル/スクラム ~ イノベーションを生み出し続ける組織に求められるリーダーとは」という題で、プロジェクトにおけるリーダーシップについての講演を行いました。

 この記事では、そのダイジェストを紹介します。

戦略と組織は分離できない

 一橋大学名誉教授 野中郁次郎氏。

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 いろんなマネジメントの切り口があるが、戦略というのは人間が解釈し実行する。その実行をするのも組織なので、戦略と組織は分離できないんですね。欧米では伝統的に戦略と組織は分けて考えるけれど、素晴らしい戦略でも実行につながらなければ意味がない。この実行につながるものが戦略的マネジメントではないか。

 絶えずイノベーションを生み出すコミュニティは、まず「共通善」、世のため人のため。それを代表するのが「企業ビジョン」で、それを具体的に組織に落とすとビジネスモデルというか、いかなるユニークな価値を創造できるか、「価値命題」。そういうのを作り出すのは、知識を作り続ける「SECIプロセス」(セキプロセス)と、それを作り出すプラットフォームとしての場。

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 それを作り出すリーダーシップ、これを「フロネシス」というが、これについて考えてみたい。

イノベーションが持続するような組織はあり得る

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