日立システムズ、タイ洪水被害を受けた日系企業支援としてIT資産保管などのサービスを無償提供

　日立システムズは、2010年6月より日立アジア社（タイ）とタイ市場向けITサービスの分野で業務提携し、データセンタを活用したクラウド型サービスなどの事業を、タイで展開している。このたびの洪水により被害を受けた企業に対し、日立グループによる支援活動の一環として、すでに国際電話会議サービスとTV会議ソフトを10月21日から無償で提供している。

　今回、日立システムズでは無償提供サービスのメニューを拡充し、企業のIT資産を洪水被害から守ることを目的に、タイのデータセンタに100台程度のサーバを保管できるスペースを確保し、サーバ機器を業務再開まで無償で保管する。データセンタは入退出管理によりセキュリティを確保し、盗難や破壊に対しても万全の対策を施すという。あわせて、インターネットに接続されたPCがあれば利用できるメールサービスとファイルシステムサービスも、無償提供する。

　また、工場・事務所などのIT機器用電源設備や通信ネットワーク配線の復旧に向けた調査の支援サービスも、無償提供を開始する。

　同社では、上記無償サービスへの問い合わせやITシステム・インフラに関する専門相談窓口として、「タイ洪水災害復旧支援センタ」を開設。電話・メールを通じて対応する。