- 2011/09/30 掲載
「万全のセキュリティ体制を構築しなければ」秋田県鹿角市役所、仮想デスクトップを導入 WyseとCitrixを採用
「個人情報流出などの報道が後を絶たない中で、より適正な情報 管理が求められるようになり、万全のセキュリティ体制を構築しなければならないと感じていました。また、PCが故障した際の対応や人事異動時の個々の設定など、運用管理の負担も大きな課題となっていました」(鹿角市 総務課情報統計班 主幹(兼)班長 関本 和人氏)
こうした課題に対して、既存PCやさまざまな仮想デスクトップソリューションの比較検討を実施。この結果、最終的にシトリックスによる仮想デスクトップソリューションとWyseシンクライアントの優位性が評価され、導入が決定された。運用管理面の容易さや、セキュリティ面での堅牢さから仮想デスクトップが、さらに既存PCと変わらないクライアント環境の維持、高速な起動スピードや低消費電力からWyse端末が高く評価されたという。

「今回端末を更新するにあたって、端末にデータを置かない仮想デスクトップソリューションの中でシンクライアントに注目し、まずは、個人情報を頻繁に扱う部署から順次導入していく検討を行いました。運用管理についても、ほぼサーバ管理で行えることにより負担の軽減が図られる予定です」(総務課情報統計班 主任 木村 貴宏氏)
シンクライアント端末は、Wyse社の「Wyse C10LEシンクライアント」を採用。ウイルスやマルウェアなどの攻撃を受ける可能性のあるAPIを公開していないため高セキュリティ性を維持する。また、「ゼロコンフィグレーション」機能により、ローカル設定やカスタマイズが不要で、ネットワーク環境に接続後即運用が行える。さらに、画面転送に特化したコンパクトなOSなため、起動時間が7秒程度しかかからない。
鹿角氏庁舎内には、行政システム端末が300台稼働しており、今後シンクライント端末への更新を検討するにあたり、総務課情報統計班 主任 畑 澤 正樹氏は「今回導入されたシンクライアント端末は一部であり、今後庁舎内にあるPCを徐々に更新していくこととなります。不安視されていた業務環境の利便性の維持に関しても問題なく移行されており今後の展開にも支障がないと考えています。まだ導入したばかりですが、運用管理の面で負担が軽減しています。導入に関しても設定がほとんど必要なく、とても容易に設置できました。サーバでデータを一括管理する分、サーバの冗長化とストレージの容量が今後の課題です」と今後の展望を語っている。
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