- 2011/07/28 掲載
日本HP、コンテナ型データセンター事業に参入 1Uサーバ500台搭載可能な「HP POD」を提供

日本HPでは今回のコンテナ型データセンター事業への参入の背景として、従来の高機能型データセンター需要に加え、東日本大震災の影響等もあり、「移設や災害対策用センターの迅速な建設」、「建設、構築コストを抑えた基本機能特化型データセンター構築」、「電力事情を考慮した、より電力効率の高いデータセンターの構築」、あるいは「迅速なデータセンター立ち上げのための遊休資産活用」といった新たなニーズが顕在化していると指摘している。
今回発表した「HP POD 20c」は20フィート(約6メートル)のコンテナ型データセンターで、冷却には水冷方式を採用した。データセンター全体で消費する電力を、IT機器とそれ以外の設備がどのような比率で消費しているかを表すPUE(Power Usage Effectiveness:電力使用効率)は1.25と、従来のデータセンターと比較し37%以上の電力使用効率改善を実現しているという。
20フィートのコンテナの中に、高さ50U(1Uは4.4cm)のITラックを10本設置可能で、1Uラック型サーバを最大で500台搭載できるスペースが確保されている。また、それらのIT機器の稼動に必要な電源として、最大290KWの電源を提供することが可能。ただし、別途外部からの電源入力が必要となる。
「HP PODプレミアムサービス」は、施設とITを1つのパッケージで提供する「HP/竹中データセンターアジリティサービス」、稼働に必要な空調や電気、コントロールシステムや各種計器のセットアップ、動作確認まで含めた「HP PODスタートアップサービス」、HP PODを対象に年4回の定期点検作業、故障時の部品提供とオンサイト故障修理対応を行う「HP POD 保守サービス」から構成されている。
米ヒューレット・パッカードでは、米国、欧州、アジアにおいて、インターネットサービスプロバイダー企業、科学技術計算用システムなど20の企業/団体に納入実績があり、これらで培ったノウハウを活用していく。
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