BSAの2010年の統計によれば、世界のソフトウェアの違法コピーの被害額は過去最高の590億ドルにのぼり、昨年の損害額から14％増えたという。調査は32か国、約1万5000台のPCを対象に行われた。


　国別でもっとも海賊版が多かったのはグルジアで93％が違法コピーだった。2位はジンバブエで91％、それにイエメン、バングラディッシュ、モルドバの90％が続いた。中国は78％、インドは64％と、PC導入が進む新興国で高い水準が続いていることが、被害額の増加に拍車をかけているという。 日本は前年比1％減の20％で米国、ルクセンブルクとならびもっとも違法コピーの少ない国だった。

　ただ、被害額でみると、トップは米国で95億2,000万ドル、2位は中国で77億8,000万ドル、3位はロシアで28億4000万ドルだった。日本での被害額は16億2000万ドルだった。