• 2011/04/12 掲載

NEC、日本とアジア5か国を結ぶ約8900kmの大型海底ケーブルプロジェクト「SJC」を受注

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NECは12日、米ティー・イー・サブコム(TE SubCom)と共同で、日本とアジア諸国を結ぶ総延長約8900kmの大容量光海底ケーブルプロジェクト「SJC(Southeast Asia-Japan Cable)」をSJCコンソーシアムより受注したと発表した。当プロジェクトの完成は2013年を予定している。
 「SJC」では、日本(千葉県千倉)、シンガポール、中国、香港、フィリピン、ブルネイを大容量の光海底ケーブルで接続する。既に完成している日本と米国とを結ぶ太平洋横断ケーブル(約9620Km)とも千倉にて接続する予定で、これにより米国と東南アジアを結ぶ総延長1万8520Kmの大型海底ケーブルシステムが誕生する。将来、タイおよびインドネシアにも拡張される予定だという。

photo
SJCの敷設ルート

 当システムでは、アジア地域におけるデータトラフィックの増加に応じて、最大設計伝送容量の毎秒15テラビット(テラビット:1秒間に1兆ビットのデータ伝送が可能)まで拡張が可能になっている。

 NECは、過去30年以上にわたって、海洋システム事業を手掛けており、世界の海底ケーブルベンダーのトップスリーの1社に数えられている。特に日本を含むアジア・太平洋地域で強みを持っており、今回の受注もこれまでの実績や技術力が評価されたものとしている。

 NECでは、海洋システムをキャリアネットワーク事業における重点領域の1つに位置づけており、今後も継続強化を図っていく考え。

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