高島屋、3つのECシステムをプライベートクラウドで刷新

　高島屋は、これまで3つのECサイト（取り扱い商品点数1万5,000点）のシステムを別々に構築していたため、運用の効率化が課題となっていた。今回、NECの「NeoSarf/EC」を利用しプライベートクラウド環境を構築したことで、3つのサイトの商品管理、注文管理、会員管理を共通化、約50%のシステム運用費を削減した。

　ユーザーの利便性も向上。これまでユーザーは、サイト毎に商品を購入しなければならなかったが、今回から同時購入が可能となった。サイトのレスポンスや検索結果表示も向上、さらにギフト、自家需要商品の混在注文も可能になったという。

　NECのIT基盤サービス「RIACUBE」を活用することで、お中元やお歳暮といった繁忙期でも自社でサーバ増設を行うことなく、集中するアクセス処理に対応できる。高島屋では繁忙期に通常の6倍のアクセスが集中するが、通常通りのアクセス処理が実現できるという。

　NECの「NeoSarf/EC」は、商品情報表示、商品検索などのフロント機能、商品管理、注文、受注管理、コンテンツ管理、顧客管理などのバックオフィス機能、ログ管理、アクセス権限管理などの共通機能といったECシステムの基本機能やコンテンツ登録、管理などの付帯機能をクラウドで提供している。