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大手ゼネコンの大林組がEMCジャパンの重複除外技術「Avamar(アバマー)」を採用し、バックアップ環境を構築した。これにより、バックアップ用に転送するデータ量が9割以上も削減できたという。
大林組では従来、本社システムのサーバ・データの大部分を、テープによる遠隔地バックアップ体制で保護していた。また、最重要データはバックアップサイトのストレージへ転送していたという。
2009年、同社がIT基盤の運用体制を見直した結果、複数のプロジェクトで共通利用可能なストレージの導入が検討された。新規ストレージの導入には、企業ポリシーからバックアップにも同等のストレージが必要となり、さらに、WANを介した転送のため、ネットワーク帯域を拡張しなければならないなど多くの課題があったという。
こうした課題に応えるため、EMCジャパンでは大林組のグループウェアやデータベース上のデータを用いて「Avamar」の性能検証を実施。その結果、9割以上のデータ転送量の削減を実現。2時間近いバックアップ時間を約20分に短縮できたことで、グループウェアのサービス時間を延長できたという。また、「Avamar」による一元管理で、テープによる遠隔地バックアップ作業が不要になったため、運用管理の工数を削減できたとしている。
リストアに関しても、通常はフルバックアップを戻してから差分バックアップを追加するという複数の工程が必要になるが、「Avamar」は1回の操作で希望日時のデータをリストアでき、万一の際にもサービス復旧が迅速に実施できる点も評価されたという。
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