- 2010/04/02 掲載
NEC、仮想PC型シンクライアントシステム「VirtualPCCenter」を強化し初期導入コストを約30%低減
同社によると、シンクライアントシステムの利用においては、1人で1台のPC環境を利用する「MY仮想PC方式」に加え、共通のPC環境を複数人で共同利用することでコスト削減を図る「共用仮想PC方式」へのニーズが高まってきているという。今回のVirtualPCCenterの強化は、共用仮想PC方式において、仮想PCのディスク容量削減と生成時間短縮を可能にするものであり、VPCC SAN セットストレージS3と組合わせることで、初期導入コストの約30%削減を実現するとしている。
(1)仮想化基盤ソフトウェアおよびクライアントOSを拡充
VirtualPCCenterの仮想化基盤ソフトウェアとして、「VMware vSphere 4」に加えて、「Microsoft Windows Hyper-V 2.0」に対応。また、両仮想化基盤ソフトウェア上で稼動するクライアントOSとして、Windows 7に対応
(2)「仮想PCディスク共有オプション」を発売
VirtualPCCenterの追加オプションとして、仮想PCのクローン(同一の仮想PC環境)を生成するソフトウェア(4,000円/ユーザライセンス)を発売。本ソフトウェアは、仮想PCを「マスタイメージ」+「差分データ」で管理し、ストレージ上では個々の仮想PCの差分データのみの容量を確保すればよいこととなるため、仮想PCに必要なディスク容量の削減が可能。なお、仮想PCは、マスタイメージを活用し差分データのみより作成するため、大量の仮想PCを素早く生成できる
(3)大規模システム向けにセッション管理機能を拡張
クライアント端末から仮想PCへ自動接続させるセッション管理数を最大40,000まで拡大。これにより、例えば、万単位のクライアントを有する大規模システムを必要とするような全国に支店のある企業においても、セッション管理先を意識することなく同一の手順で仮想PCの利用が可能
(4)仮想PC搭載数を従来比約2倍に向上した「VPCC SAN セットストレージS3」を発売
仮想PC型シンクライアントシステム専用の低価格外部ストレージにおいて、コントローラ性能強化やキャッシュ容量増量により仮想PC搭載数を従来比約2倍に向上した「VPCC SAN セットストレージS3」を発売。大容量HDD搭載モデルを拡充したことでラック設置スペースを約半分に削減可能
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