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- 2009/08/19 掲載
Webサイトの最新セキュリティ動向、セキュアサイトを構築するために--NRIセキュアテクノロジーズ櫻井厚雄氏
不正にアクセスできるWebサイトは3つに1つ
NRIセキュアが毎年公表しているWebサイトセキュリティ診断の結果によると、個人情報、クレジットカード番号、口座残高、注文履歴など、正規のユーザーのみがアクセス可能であるべき重要情報に不正にアクセスできるWebサイトは、調査対象全体(217サイト)の34%に達した。調査対象となったWebサイトは、NRIセキュアにWeb診断を依頼した企業のサイト(図1)。そのため、能動的にセキュリティ対策を意識している企業だといえる。にもかかわらず、実に3つに1つのサイトではクレジットカード情報や個人情報といった重要情報に不正アクセスできるという結果になったため、現実はさらに厳しい可能性がある。
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この34%という比率を過年度の調査と比較すると、年々減少しているものの(図2)、その一方で、情報漏えいの可能性のあるWebサイトの比率は上昇している。
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以上のことから当レポートでは「安全なWebサイト構築が進んでいるわけではない」とし、「情報漏えい被害が頻繁に報道されているが、対症療法的な対策に終始している」(櫻井氏)という状況だ。今後は、「Webの開発初期段階から問題を作りこまないアプローチを採用することが課題だ」と結論付けている。
なお、調査対象となったWebサイトはNRIセキュアが具体的な対応策を提示し、「早急に対策を実施するよう強く促している。その結果、ほとんどのWebサイトで適切な対策が実施され、現在は安全な状態になっていると推測される」とNRIセキュアの櫻井氏はコメントしている。
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