- 2009/03/12 掲載
NEC、アプリケーションサーバ「WebOTX」に廉価版の新モデルを投入
WebOTX Application Serverは、企業や官公庁のミッションクリティカルシステム向けのJava EE 5対応アプリケーションサーバ。
今回、廉価版として新たにFoundationとExpressを発売。Foundationでは上位機種向けのJavaVMの多重化制御、業務アプリケーション障害の自動復旧機能なども搭載した。希望小売価格はExpressが22万円から、Foundationが120万円から(それぞれ税別)。これまで信頼性、安定性を必要としながらも価格面から導入が困難であった情報系システム基盤や部門Webサーバなどへの導入を見込む。
上位機種では機能強化が図られた。システム障害の原因究明に必要な、障害情報の自動収集機能、障害ログの管理機能を強化した。これにより、アプリケーションが無応答となったり、スローダウン(処理の遅延)するような障害の原因究明にかかる一連の障害解析作業時間を、約40%短縮できるという。
さらに、使用メモリ領域の共通化など内部処理の効率化によって、運用管理プロセスのメモリ使用量を、従来より約40%削減。また、システム構築時の大規模アプリケーション登録にかかる時間を、従来より約50%短縮した。これにより、メモリやCPUなどマシンリソースの消費量を抑制することで、将来のハードウェア増設コストを抑えることが可能になるという。
上位モデル「WebOTX Application Server Standard V8.2」、最上位モデル「同Enterprise」はライセンス体系を変更。1CPUあたりの2コアから8コアまでを同価格に設定し、総コア数が増えるほどコストパフォーマンスが向上する。4CPU×6コアの場合には従来に比べて22%、8CPU×6コアの場合は従来比46%、ライセンス費用が低減される。サーバ統合などの目的のため、大規模なスケールアップ構成のシステムやデータセンター、SaaS基盤などへの導入コストが抑えられるようになるという。
NECでは、中小規模システム、サーバ統合用途、データセンター、SaaS基盤など適用市場の拡大を図る狙い。今後3年間で5万本の販売を見込む。
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