- 2009/02/26 掲載
「ブロケードの品質はファウンドリーより3倍良い」ファウンドリー買収のブロケード、日本で本格展開
ブロケードはもともと、大手ストレージベンダーの1つで、SAN(Storage Area Network)製品では「日本市場で8割のシェア(米ブロケード イアン・ホワイティング氏)」を持つ。McDATAに買収するなど、積極的な拡大路線を展開していた。「(ブロケードの製品は)主にOEMで提供してきた(システムエンジニアリング本部 本部長 小今井氏)」ため、日本ではそれほど知名度はないが、ワールドワイドで1,000社以上のユーザー企業で利用され、1,000データセンターの8割以上で利用されているという。昨年の12月、LANに強みを持つファウンドリーを買収完了し、今後は「Extraordinary Network(超越したネットワーク)」を展開していくという。
Extraordinary Networkを端的に言うと、顧客志向のネットワークを提供するということ。高性能ながらも、低コストで、かつ高エネルギー効率、さらに柔軟性などを兼ね備えたITインフラが、昨今のiDCやエンタープライズ企業では求められており、こうした要望に応えていくのだという。SANに強みを持つブロケードが、LANに強みを持つファウンドリーを手に入れることで、製品のフルラインアップを揃えた。
中でもホワイティング氏は「エコシステム(=パートナーシップ)」という言葉を多用。従来のブロケードのOEM提供で培ってきたパートナーシップを踏襲し、これを最重要要素と掲げる。
ファウンドリー買収後、日本法人での体制が注目されていたが、「日本はアジア地域より切り離して独立リージョンとし、日本市場にコミットしていく(ホワイティング氏)」という。現在ファウンドリーネットワークスジャパンの社長を務める青葉雅和氏が、今後のブロケードの日本市場での責任者となる。
青葉氏は「(使われている場所が違うこともあるが)ブロケードの品質はファウンドリーより3倍良い」と指摘。「日本では特にQuality&Service(品質とサービス)に注力したい」という。「お客様やパートナー企業には、ブロケードの持つ品質を日本にも持ってきて欲しいと言われており、きちんと米国の開発部門へ要求をあげていく」とした。「(日本における)組織的な統合は5月から」で、法的な企業の統合のタイミングは現状では未定。本日時点で、Foundryの日本法人のホームページはBrocadeブランドで展開している。
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