- 2009/02/06 掲載
「どの市場に集中すべきか、グローバルで結論を出した」ノベルがデータセンター向け運用管理製品
本発表にあたり、米ノベル 社長兼CEOのロナルド・ホブセピアン氏は、ノベルの戦略とPlateSpinの位置づけについて発表。ホブセピアン氏は、ノベルを「インフラストラクチャソフトウェアベンダー」と定義したうえで、「プロプライエタリやオープンソースなど、機種混在のIT環境の統合、調和していきたい」と語った。
中でも、注力していく分野は、LinuxベースのOS、システム管理製品、アイデンティティを含めたセキュリティ(コンプライアンス)の3分野だという。「どの市場セグメントに集中するべきなのか、グローバルで結論を導き出した(ホブセピアン氏)」。
今回発表のPlateSpinは、システム管理製品に該当する。投入の背景として、ホブセピアン氏は現在のデータセンター(iDC)の課題を指摘。安易な仮想化環境の構築や増大、消費電力とスペースの制約、可用性の向上、iDC全体の状況把握などが問題になっているという。
こうした課題に応える目的で投入したのが、今回発表されたPlateSpinシリーズとなる。PlateSpinは、米ノベルが2008年3月に買収した、カナダPlateSpin社のデータセンタ運用、仮想化管理製品。データセンター向けに、物理環境から仮想化環境への移行とその運用を支援するとともに、ディザスタリカバリ対策まで含めた統合管理も行える。ノベルではこれに伴い、既存のシステム管理製品もマッピング、製品名を変更する。
PlateSpinは、ワークロードのプロファイリング、分析、プランニングを行う「PlateSpin Recon」、ワークロードの移行、マイグレーションを行う「PlateSpin Migrate」、ワークロードのイメージバックアップと、リストアを行う「PlateSpin Protect」という仮想環境への移行を行う製品群、運用管理を行う「PlateSpin Orchestrator」、ディザスタリカバリ製品の「PlateSpin Forge」で構成される。
PlateSpin社アジア太平洋・日本担当リージョナル・ディレクタ グレッグ・カレン氏はPlateSpinの製品事例として、AXA生命の事例を紹介。日本のデータセンターにあるワークロードを、メルボルンにあるデータセンターへ移行する際に利用されたという。
今後、日本市場では、金融、製造、通信、官公庁および公共の4つのエリアにフォーカスし、「お客様視点の組織作りを行う」としたうえで、System Resource Management製品の中核にPlateSpinを位置付けて展開していく。
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