- 2008/06/26 掲載
「攻めのIT」を実現する超上流からの支援と、お客様ニーズに合わせたSI+SaaSのハイブリッドな提案
~NECソフトが今後提供する技術~
SIとSaaSをハイブリッドで提供
|
松嶋氏■これまでのIT活用というと、コスト削減や業務効率化の話題が中心でした。ところが、国内市場の成熟、海外企業との競争激化の中で、1つの転機が訪れつつあるように思います。それは、お客様がITに求めるものが、情報システムそのものではなく、業績を伸ばすビジネスの仕組みへとシフトしつつあるということです。経営革新またはビジネス革新につながるIT活用が求められているのです。いわゆる「攻めのIT活用」ですね。その流れの中でSaaSが登場し、お客様に注目されつつあるというのが、今の状況だと思います。
SaaSのメリットは稼働までの時間が短いということです。導入を決定すれば非常に短い時間で稼働を開始できます。もう1つのメリットは初期投資が少なくて済むという点です。NECソフトとしても、お客様の限りあるIT投資の中に、「所有」から「活用」へという選択肢を加えて、お客様のコアとなるシステムに関しては従来のSIでしっかり対応しつつ、サービスとして提供できる部分に関しては、お客様のニーズに合わせてSaaSで提供していきたいと考えています。
――SaaSがトレンドだからといって、何もかもSaaSで、というわけではないのですね。
松嶋氏■SaaSはまだ立ち上がりの段階にあると思っています。NECソフトとしては、どういう形態でSaaSを利用するのか、SIとどう組み合わせるのがよいのか、お客様にどうやって提案していくのがベストなのか、などについて検証している段階です。NECグループ全体としてSaaSに取り組んでいく中で、NECが提供するSaaSのプラットフォームを活用しながら、あくまでもお客様目線に立ち、セキュリティも含めたソリューション全体の品質を保つという前提で、SaaSとSIをハイブリッドで提供していきたいと考えています。
また、SaaSのメリット/デメリット、活用方法を、お客様に積極的に伝えていく必要もあると思います。
人間のスキルが必要
|
松嶋氏■「攻めのIT活用」を実現するためには、まずは経営戦略を明確にし、システム化の方向性をしっかり立てる必要があります。そのうえで計画を立て、要件定義を行います。
ITの目的が効率化やコスト削減から「攻めのIT活用」の方向に変わってくると、何をどうIT化していくかというIT戦略の立案がたいへん難しくなってきます。その意味でも、こうした超上流のフェーズから、お客様との信頼関係を築き、参加させていただくことで、システム構築から運用までを一貫して支援させていただけるようになりたいと考えています。
――そのための体制作りについては、具体的に何か考えていますか。
松嶋氏■具体的な体制については現在検討を進めている段階ですが、特にお客様の経営戦略やIT戦略といった、超上流から事業運営アウトソーシングまで、お客様の目線に立った、ITライフサイクルをマネジメントできる力をつけておかなければなりません。それは単にテクニカルなスキルだけではなく、経営の知識やお客様の業種に対する知識、あるいはコミュニケーション能力など人間としての高いスキルが要求されます。当社としては、これまでも社員教育を含めた人材の育成に力を注いできましたが、今後はさらにその部分を強化する必要があると考えています。
たとえば、当社には「ITコーディネータ」の資格を持つ社員が多数います。ITコーディネータは、経営とITの両面に精通し、経営者の立場に立ってIT投資を支援するプロフェッショナルですが、実践面でのノウハウをさらに強化し、お客様への提案に活かしていきたいと考えています。
いずれにしても、超上流からということになると、お客様と長いおつきあいになりますから、我々自身がお客様のよいパートナーとならなければなりません。システムというものは、けっして一度作ったら終わりというものではありません。お客様のビジネス環境はどんどん変わっていきますから、システムもそれに合わせて変わる必要があります。お客様とコミュニケーションをとりながら、こうした変化に柔軟かつ素早く対応していくことが、我々の使命だと思っています。
――ソリューションフォーラムでは、SaaSのほかにも何か新しい技術を紹介される予定ですか。
松嶋氏■まだ調整の段階ですが、技術研究の成果やユーザビリティ向上に対する取り組みなども紹介したいと思っています。先ほどのSaaSではありませんが、既存の技術を組み合わせることで、まったく新しいソリューションを実現できるのではないか、というご提案も予定していますので、ぜひ、セッションにお越しいただければと思います。
――それは楽しみですね。本日は、ありがとうございました。
関連コンテンツ
PR
PR
PR