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- 2008/04/10 掲載
日本のIT競争力ランキングが大幅後退--「官民の連携と教育が重要」
世界経済フォーラムは9日(現地時間)、「2007-2008年世界ITレポート」を発表した。日本のIT競争力は昨年の14位から19位へと後退した。
本レポートでは各国のITの開発プロセスおよび競争力を指標化したものをランキングとして発表している。これによるとデンマークが5.78ポイントで首位。次いでスウェーデンの5.72ポイント、スイスの5.53ポイントという順となった。米国は前年の3位から4位に後退した。アジアでは、シンガポールが5位に入ったほか、韓国が前年の19位から9位に躍進、香港が11位、オーストラリア14位、台湾17位に、日本の19位5.14ポイントが続く。
今年で7年目となる同レポートは過去最高の127の国や地域を対象としており、各国の開発プロセスおよび競争力に対する指標でポイント化している。特に今年は「ネットワーク化への準備による革新促進」をテーマとしており、各国の規制をはじめとした「インフラ環境」、個人/企業/政府の「準備度」、最新技術の「利用状況」の3つの視点から、NRI(Networked Readiness Index)という指数を出している。
世界経済フォーラムの世界競争力ネットワークシニアエコノミストであり、本レポートの共著者でもあるイレーヌ・ミア氏は「ICTと技術革新、教育に重点を置いた官民一体の戦略を採用することで、迅速かつ有利に知識経済に参画した韓国の成功は、ネットワーク化の模範例」「教育とICTインフラへの多額の投資によりICT を活用できる環境が整った結果、官民の相乗効果が発生すると同時に、FDIがハイテクセクターに集結したことで現地の知識集約型の中間財産業が育成された」と官民の連携と教育の重要性を訴えた。
国名 | 2007-2008年ランク | 2006-2007年ランク | 増減 |
デンマーク | 1位 | 1位 | - |
スウェーデン | 2位 | 2位 | - |
スイス | 3位 | 5位 | +2位 |
米国 | 4位 | 7位 | +3位 |
シンガポール | 5位 | 3位 | -2位 |
フィンランド | 6位 | 4位 | -2位 |
オランダ | 7位 | 6位 | -1位 |
アイスランド | 8位 | 8位 | - |
韓国 | 9位 | 19位 | +10位 |
ノルウェー | 10位 | 10位 | - |
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