- 2007/12/19 掲載
【NAS 市場調査】企業のファイルデータが急増、今後も成長続けるNAS市場
IDCでは、国内NAS市場を、出荷時のシステム単価によって、ハイエンド(システム価格1000万円以上)、ミッドレンジ(同250万~1000万円未満)、ローエンド(同50万~250万円未満)、エントリー(同50万円未満)の4つのクラスに分けている。
2007年上半期は、ローエンドNASが高成長。これまで価格面ではエントリーNASに、機能面ではミッドレンジNASに押され比較的緩やかな成長を続けてきたが、エントリーNASでは機能不足となったユーザー層と、ミッドレンジNASではオーバーバジェット・オーバースペックであるユーザー層の両方を取り込み始めている。一方、これまで順調に市場を拡大してきたエントリーNAS市場が前年同比マイナス成長となった。高機能/大容量を求めるユーザー層の需要がローエンドNASにシフトしていることに加え、中小規模システムユーザーを中心として、低価格・大容量化を求めるユーザーがネットワークディスクを選択するケースが増加していることが要因として考えられる。
IDCでは、2011年の国内NAS市場は、売上で469億4900万円、出荷台数で2万8,429台に達すると予測している。企業が保有するファイルデータが急増していることを背景に、ファイルアクセスストレージに対する需要が増加していることが、国内NAS市場の成長の促進要因として挙げられる。
IDC Japan ストレージシステムズ リサーチアナリスト 高松亜由智氏は、「今後も国内NASビジネスを拡大するためには、NASサプライヤーはユーザー企業の抱えるファイルデータ管理の課題を把握し、適切なソリューションを提案することがより重要になる」と分析している。
![]() Source: IDC Japan, 10/2007 |
図:国内NAS市場、売上額予測 2006年から2011年
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