ＵＥＬ、CADデータの海外への情報漏えいを防ぐ機能開発

　価格は1年間使用の場合、55万円。1年間で100本の販売を目指す。

　UELは、3次元統合CAD／CAMシステム「CADMEISTER」を自社開発している。自社開発の強みを生かし、データ内にユーザー特有の暗号を組み込むことでセキュリティ機能を実現した。

　CADを使った金型設計では、設計者が利用したコマンドを履歴として登録しておき、寸法や座標値などのパラメタを変更することで履歴再生する機能を利用しひな型から流用設計することでコスト削減を図るケースが増えている。

　しかし一方、「履歴」は設計手順・設計ノウハウそのものでもあり、「履歴」を含んだ標準部品やひな型部品データを社外に提供することは自社ノウハウの流出となってしまう。製造業の海外進出にともない海外取引先へCADデータを提供する機会が多くなっており、社外にデータ提供する場合に「履歴」の見せ方を操作して情報漏えいを防止することは、課題になっていた。

　海外向け情報漏洩防止機能「CADMEISTER　SECURITY」の主な特徴は次のとおり。（1）セキュリティ・ライセンスによりCADデータに対して制限を加えることが可能、（2）特定バージョン以下のCADMEISTERではCADデータを開けない機能を提供、など。