- 2007/09/21 掲載
あらゆるレイヤーのセキュリティを一元管理(2/2)
クライアントのマルウェア/セキュリティホール対策を圧倒的に省力化
効率のよいレポーティング画面
FCS は、クライアントにインストールす る「FCS エージェント」と、サーバー上の管 理ソフトウェア「FCSマネジメントコンソー ル」の2つで構成される。FCSでは、FCSマ ネジメントコンソールがFCS エージェント を集中管理できるようになっている。FCS マ ネジメントコンソールでポリシーを設定す るだけで、アップデートをチェックする頻度 などを手軽に設定できるのが特徴だ。
FCS マネジメントコンソールのレポート 画面にも工夫が凝らされている。FCS エー ジェントからは多様な情報が送られてくる が、それらの「概要」を見るだけで、管理者 はクライアントの状況を視覚的に把握可能 だ。問題がある項目については、詳細情報 をたどっていくことにより、原因となってい るクライアントを短時間で突き止められる。 管理者は、全体像から各クライアントへと スムーズに視点を動かせるわけだ。
FCS の機能は、マイクロソフトのActive Directory を活用している。そのため、ユー ザー名のレベルで、ユーザーの行動を把握 できる。これは、ネットワークのインフラ を提供するマイクロソフトならではの強み といってよいだろう。なお、FCS のマルウェ アスキャンエンジンは、Windows Defender (スパイウェア検出/削除ツール)、および MSRT( 悪意のあるソフトウェアの削除ツー ル)と共通の技術を用いている。マイクロソ フトは、Microsoft Update やHotmail のサー ビスからも膨大な量のマルウェアをサンプ リングしているという。
「サンプリングの量は、おそらくマイクロソ フトが世界一でしょう。これをスキャンエン ジンに反映して、お客様にはより高いレベル の製品を提供させていただきます。」
FCS はVB100%やICSA Labs の認定も獲 得しており、その実力は第三者機関によって も認められている。
すべてのセキュリティ製品を一元化
![]() |
マイクロソフトが考える全体インフラ |
クライアントのマルウェア/セキュリ ティ対策を効率的に行えるFCS だが、この 製品はあくまでもForefront の一要素である。 Forefront 最大の強みは、Active Directory と いうインフラの下、あらゆるセキュリティの 運用管理を一元化できることにある。
たとえば、先述のISA Server 2006 を用い ることで、企業内ネットワークから外部へア クセスする際に、ユーザー名レベルのログ を記録できる。いわばセカンダリーのファ イアウォールだ。そして今年末に出荷される Forefront Security Management Console で はサーバー関連のセキュリティを、さらには コードネーム「スターリング」として開発さ れている製品によってエッジ、サーバー、ク ライアントのすべてを一元的に管理できる ようになるという。
これからのセキュリティ対策においては、 ウイルス対策といった個々のソリューション だけに気をとられてしまうのは得策といえな い。あらゆるレイヤーにおけるセキュリティ を統合的に管理することで運用コストを削 減し、生産性の向上へと結びつける。その視 点が求められているのである。
●問い合わせ先
マイクロソフト株式会社
東京都渋谷区代々木2丁目2番1号 小田急サザンタワー
URL:http://www.microsoft.com/japan/forefront
関連コンテンツ
PR
PR
PR