- 2007/07/27 掲載
「いかにすばやく業務に対応できるか」アイログ、ビジネスルール管理システム発売
本製品は、業務アプリケーションにおいて設定が必要な条件分岐などの業務ロジックのルールのみを外部化するというもの。代表取締役ゼネラルマネージャ 和多田氏は損害保険業界を例にあげて、「たとえば申し込みの居住地域が北海道で、申込者の年齢が20歳未満の場合は基本保険料が5%割り増しになる、といったルールを設定すればそれに関するすべてのシステムが変更される」という。
JRules 6.5は大きく分けて、Eclipseのプラグインとして提供されるシステム開発者向けの「Rule Studio」、業務ユーザーがルールを作成するための「Rule Team Server(RTS)」、シナリオやデータセットを管理してテスト環境を保存しておくことができる「Rule Scenario Manager(RSM)」、ルールを実行する「Rule Execution Server」によって構成されている。
RTSは、ルールのスパゲティ化(絡まって複雑化している状態)を防ぐため、条件文に関わる条件すべてをルール一覧から表示できる「セマンテッククエリ」機能を持つ。これにより「ルール同士が矛盾することを防ぐことができる(プロダクトマネージャ 小野木 真理氏)」という。
また、今回の新製品の大きな目玉として、SOAとして容易に統合できるように、クリック1つでJRulesで設定したルールをWebサービスとして実現する「TDS(トランスペアレント デシジョン サービス)」を挙げた。作成されたURLを外部システムが参照するだけで設定したルールを利用できるため、システムの連携が取りやすい。
本製品について和多田氏は、昨今のITに求められるのが「いかにすばやく業務に対応できるか」であり、「(JRulesは)それを柔軟に実現できるもの」とし、昨今ビジネスルールが複雑化しているテレコム関連、生損保を中心に販売を進め、初年度10プロジェクトの売り上げを目指すと語った。
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