- 2007/07/20 掲載
ウェザーニューズ、地震被災地に向けて「がけ崩れ予測メール」を無料提供
7月16日10時に新潟県上中越沖を震源に発生した地震は、新潟県・長野県の各地で大きな被害をもたらした。今回の地震では、その揺れの大きさと、梅雨前線などの影響で前日まで降り続いた雨により、山間地域の一部では大きな土砂災害が発生している。
「がけ崩れ予測メール」は、携帯電話サイト上で「市町村単位での住所」、「がけの高さ」を登録しておくことで、登録した地点においてがけ崩れの危険性がある場合、メールで知らせる。このサービスは、一般向け防災サービス強化の一環で、夏の局地的な集中豪雨による土砂災害対策サービスとして開発していたもので、今回の新潟県中越沖地震をきっかけに、試験版として提供するもの。
土砂災害の危険性は、登録した地点における「(1)これまでの雨量(実効雨量)」、「(2)今後予想される雨量(予想雨量)」、「(3)地震の大きさ(震度)」、「(4)崖の高さ(傾斜角度)」の4つの項目を解析し、その地点の土砂崩れに達する可能性を算出している。土砂災害では特に「(1)これまでの雨量(実効雨量)」の項目が重要となり、各登録地点での地表に残った雨や地下にしみ込んだ雨量を計算し、土砂崩れの可能性を割り出す。同サービスの特徴は、地盤の状態を“地震”“雨量”“地理”の要素から常に監視を行い、危険な状態に達した際に、常に身近に携帯する携帯電話で情報を受け取ることが可能な点にある。
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