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- 2024/05/16 掲載
なぜ今さらピップエレキバンが「体験型イベント」? マーケ視点で見る「2つ」の狙い
連載:ロングセラー解体新書
ピップエレキバンが開催した「あるイベント」
磁気の力で肩こりをはじめとするコリを改善する貼り付け型の磁気治療器、ピップエレキバン。ピップから発売されている同製品は、1972年の誕生から50年以上も続くロングセラー製品です。薬局などでそのパッケージを一度は目にしたことのある方も多いと思いますが、そんなピップエレキバンを展開するピップ社が、コンシューマー向けイベントを昨年から開催していることをご存じでしょうか。
そのイベント名は「ホグシーランド」。GWの期間限定イベントとして2023年に初開催され、好評を博して今年のGWにも開催されました。東京、横浜といった首都圏のみならず、関西でも開催実績があります。
ホグシーランドは子どもが遊んでいる間に保護者が整体を無料で受けることができるキッズパークです。公式サイトによると、育児シーンで発生するさまざまな体のコリを全面にデザインしたソフトブロックを用いてブロック崩しができる「コリ崩しブロック」、ピップエレキバンのパッケージを模したオブジェの前で「ピップエレキバン」とマイクに向かって大声を出す「ピップエレキバンいえるかな」などの遊具が用意されています。
一方保護者は、子どもの様子を見守りながら肩や腰などの揉みほぐしなどのマッサージを受けられるようになっています。
ホグシーランドの「狙い」とは
では、ピップがホグシーランドというイベントを開催した狙いは、どこにあったのでしょうか?同社の発表によると、育児疲れに関する調査を実施した際、「休日は子どもを遊びに連れていきたい」と回答する未就学児の親が92%に上った一方、「子どもとお出かけをしている際に、親も休憩する場所があるとうれしい」と答えた割合も同じく92%と高い割合を示したといいます。
こうした子育て世代の悩みを解決すべく、子ども遊びに連れていきながら、自分も疲れを解消できるような場所を提供するために生まれたのがホグシーランドだったのです。
さらにピップの担当者はインタビューで、ピップエレキバンのブランド課題があったことも語っています。
ピップエレキバン自体の認知は高いものの、肩こり解消のファーストチョイスとしてピップエレキバンを発想する人がまだまだ少ないという課題感があったそうです。そのためホグシーランド開催にあたっては、社内のKPIとして「純増想起率」、すなわち、製品に関するパッケージや特徴などのヒントを与えず、その商品を思い浮かべる割合が増加することを掲げたといいます。 【次ページ】ピップエレキバン「2つ」の狙いとは
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