- 2006/11/13 掲載
2011年のWeb2.0ライフは?--野村総研、技術進展を予測した「ITロードマップ」を発表
現在でも携帯電話を用いたブログの閲覧や書き込みは現在でも可能だが、と前置きした上で、本ロードマップでは、モバイル環境におけるWeb2.0サービスの利用には通信速度に起因する制約を指摘。2008年には通信速度の速い3.5Gの携帯電話が普及し、モバイル環境でWeb2.0サービスを利用する「モバイルWeb2.0」が普及期に入るという。
さらに、2010年にはネットワークに接続された情報機器やセンサーにより個人の活動履歴を詳細に記録する「ライフログ」の活用が消費者主導で始まると予測。現在でもネットワーク上で個人の行動を蓄積・分析することによってユーザーの趣味や嗜好に応じたサービスの提供がされているが、今後はGPSやICカードのように携帯電話のほかの様々な情報通信機器もネットワークに接続することが可能になるため、個人の行動に関する情報を蓄積できるようになる。個人の詳細な行動を記録したこれらの「ライフログ」を活用することにより、状況に応じた高度なサービスが提供されるという。
また、ビジネスシーンにおけるWeb2.0の進展についても予測。現在、企業におけるWeb2.0の関連技術の活用は消費者より遅れているが、一部の企業はブログやSNSをマーケティングで利用し始めている点を指摘。既にコラボレーション製品ベンダーによってブログ機能のサポートが進められており、今後は企業内ブログの活用も拡大すると予想する。企業内ブログを活用することにより、従来は困難であった社内の非定型情報の共有が可能になるという。さらに、「ライフログ」の技術を利用することにより社員の詳細な行動データを自動的に蓄積することが可能になり、そのデータを分析して生産性向上に活用できるようになるのでは、と予測している。
NRIでは同レポート中で、消費者の情報通信インフラの利活用環境が企業のそれをしのぐ現象を「産消逆転現象」と呼び、今後は企業も消費者主導のWeb2.0関連技術を積極的に活用することにより、生産性向上を目指すべきだとした。
![]() ▲:実現済み △:予測
Source:野村総合研究所 |
Web2.0関連技術のロードマップ
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