- 2006/11/10 掲載
【最新Webテクノロジー】 Web2.0技術はエンタープライズ領域へ、企業内の情報共有を促進するRSS
【JANES Wayエピソード2特集】 NewsGator Technologies Inc. アンディー・マイヤーズ氏
![]() |
NewsGator Technologies Inc. 新規ビジネス開発部/日本担当ディレクター アンディー・マイヤーズ氏 |
このように個人ユーザー向けのRSSリーダーが標準的なツールになりつつある一方で、米国で今、急速に進んでいるのが、企業内の情報管理・情報共有を支えるソリューションとしてのRSSリーダーの導入・活用だ。我々NewsGator社では2005年より、企業向けのRSSソリューションとしてNewsGatorエンタープライズサーバー(以下、NGES)を提供している。そして、このたび日本においてもアグレックスとパートナー契約を締結し、NGES/企業内設置型製品の販売を開始する運びとなった。
RSSによる情報収集は、企業ユーザーにとっても多大なメリットがある。RSSなら受け手側が配信をコントロールでき、本当に必要な情報だけを受け取れるので、たとえばメールでの情報配信のように、大量の不要メールやスパムメールによって本当に重要な情報が埋もれてしまうようなこともない。また、最新情報が自動的に配信されるので、社員が情報収集にかける時間を大幅に短縮できる。NGESをイントラネットのサーバに導入することで、企業はこのようなRSSの特性を活かして、イントラネット上の社内情報やインターネット上のさまざまな情報を一括して収集・管理することが可能となる。
NGESは、個人向けRSSリーダーにはない、企業向けソリューションならではの機能や特徴を備えている。企業のファイアウォールの内側に配置された社内サーバにインストールされるため、重要な情報を安全かつ確実に社内ユーザーに届けることができる高度なセキュリティを確保するとともに、クライアント側にソフトウェアやプラグインをインストールする必要がないのでシステム管理の負荷も軽減できる。
また、個人向けRSSリーダーではユーザーが自分で購読するRSSフィードを探して登録する必要があるが、NGESでは強力な集中管理機能によって、管理者が一括してユーザーやグループ別にそれぞれ配信するフィードを設定することが可能だ。これによって、ユーザーは必要な情報をすばやく簡単に収集でき、管理者は全社およびグループ内での情報共有を促進させることができる。ほかにも、情報共有のための機能としては、グループで共有すべきフィードを専用のフォルダに入れ、必要に応じてコメントを入力して、他のグループメンバーが参照できるようにするクリッピング機能などを備えている。
さまざまなインターフェースで利用できることも、NGESの大きな特徴だ。NGESでは、Microsoft Outlook、ブラウザ、携帯電話などから、フィードを取得・参照でき、同期させることができる。たとえば、あるフィードを移動中に携帯電話から読んで、その後にデスクトップのブラウザから利用した場合は、そのフィードの購読状態は既読になっているので、重複して確認する必要がない。
このような特徴を持つNGESは、業務上、最新情報の重要度が特に高い業種や職種にとって非常に有効なツールとなり得る。たとえば、製薬会社の研究員の方などが挙げられるだろう。また、数千にもおよぶ代理店との情報共有が必要な保険会社などにとっても、利用価値は高い。実際に米国でも、こうした企業の導入実績は多い。
「JANES-Way episode 2」のセッションでは、それらの米国の最新事例やNGESのデモも交えてお話しする予定だ。
関連コンテンツ
関連コンテンツ
PR
PR
PR