- 2006/08/25 掲載
インテルをはじめとする4社、WiMAX普及促進のための民間のプロジェクト発足
【モバイル】過疎化の加入者系アクセス網の実用化に向けて連携
≫ 米モトローラとソフトバンク、WiMAX実証実験で協力
≫イー・アクセス、モバイルWiMAXの屋外実証実験を開始
WiMAX(World Wide Interoperabiliry for Microwave)は1つの基地局で半径数kmの面積をカバーしてブロードバンド通信を提供できる無線技術IEEE802.16規格の総称。WiMAXには、静止状態で使う固定WiMAX(IEEE802.16-2004)と、移動する端末への通信が可能なモバイルWiMAX(IEEE802.16e-2005)があり、各国の国情に合わせた普及が始まっている。
WiMAXは広い範囲をカバーでき、時速120キロ程度の高速移動環境でも通信が可能なため、屋内で利用される無線LAN(Wi-Fi)と電話回線や光ファイバー等の加入者系通信網との間にあたる、いわゆる「ラストワンマイル」の技術として注目されている。またWiMAXを利用した加入者系アクセス網は、Wireless MAN(Wireless Metropolitan Area Network)と呼ばれ、人口密度の低い地域でも安価にブロードバンド接続サービスを提供する手段として注目を集めている。
総務省の情報通信審議会でも「広帯域移動無線アクセスシステム」の実現技術の一つとしてWiMAXが検討されており、早ければ2007年にもモバイルWiMAXに2.5GHx帯が割り当てられ、無線ブロードバンドサービスが提供される可能性がある。
今回発表された「WiMAX Japan Project(仮称)」では、世界的に普及が進む無線ブロードバンド技術であるWiMAXの国内での普及促進のため、1)ルーラル(過疎)地域を含む全国無線ブロードバンドサービスの早期開始を実現するための事業体制、2)無線ブロードバンド技術を利活用したサービスやビジネスの利用者視点での検討などを行い、その結果を基に政府機関や国内外の標準化機関への提言を行っていく予定だという。
2006年10月からの活動の本格化に向け8月中に準備に着手し、予備的な調査研究を開始するとともに、共同で検討を行う他の企業・団体にも賛同を募っていくとしている。
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