- 2006/08/23 掲載
シスコ、Arroyo Video Solutions買収
【M&A/提携】世界クラスの「エニシング オンデマンド」ソリューションを強化
Arroyoは、オンデマンドテレビや関連の顧客サービス向けに次世代ソリューションを提供するトップクラスの企業。
Arroyoのソリューションは、優れた拡張性やサービスの可用性、運用の簡便性を実現することを狙いとしたもので、現在主流のビデオオンデマンドサービスや新しいタイムシフトサービスに対応した拡張性の高いプラットフォームを提供している。ArroyoのプラットフォームをCisco IP NGN(次世代ネットワーク)アーキテクチャのフレームワークに統合することにより、通信事業者は、テレビやパソコン、携帯電話、その他新しいメディアに対応したデバイスなど、ネットワーク化が進む人々の生活の中で多様化するさまざまなデバイスに向けて、エンターテイメントや双方向メディア、広告などのネットワーク サービスを開発し、配信することができるようになるという。
「消費者からカスタマイズされたオンデマンドサービスを求める声が高まるなか、エンターテイメント業界は大きな転換期を迎えている。業界は、純粋なビデオオンデマンドの時代から、あらゆるコンテンツをあらゆるエンドデバイスに配信する「エニシング オンデマンド」の時代へと急速に進化している。シスコの次世代ネットワーク戦略は、こうしたビジョンの実現を可能にする力をサービスプロバイダーに提供する。柔軟なコンテンツデリバリを可能にするArroyoの革新的なソフトウェアが加わることにより、サービスプロバイダーは、いつでも、どこでも、消費者が求める方法で、コンテンツサービスを提供できるようになります」と、シスコの上級副社長兼ルーティング&サービスプロバイダー テクノロジー グループ担当ジェネラル マネージャ、マイク・ボルピは述べている。
Arroyoからは、Novellの創業者であり、ネットワークOSや分散システム、コンテンツデリバリネットワーキング(CDN)に関する知識から業界の顔ともいわれるドリューメジャーをはじめ、3Comで最高技術責任者を務めたこともあり、ネットワーキングに関する数々の特許や技術の多大な貢献者でもあるポール シェラーなど、技術業界をリードする優れた人材がシスコに加わることになる。Arroyoは2002年に創業し、米カリフォルニア州とユタ州を拠点に44人の従業員を擁している。
買収契約の条件に基づき、シスコは約9,200万ドルの現金を支払う。買収は、関連する規制当局の承認を含む標準的な完了条件に基づいて行われ、シスコの2007年会計年度第1四半期が終了する2006年10月31日までに完了する予定だという。
買収が完了した時点で、Arroyoの人材と製品ポートフォリオは、ボルピが率いるサービスプロバイダー部門のケーブル&ビデオ イニシアチブ グループに統合される。
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