- 2006/08/21 掲載
【調査レポート】データセンターの市場規模、BC(事業継続)やDR(災害復旧)の需要増で今後も拡大
Point1 | 2005年における国内通信事業者が提供するiDC市場規模は、2,338億円 |
Point2 | 同市場の2005年~2010年におけるCAGR(Compound Annual Growth Rate)は12.4%で、2010年には4,189億円に達する見込み |
Point3 | 事業継続性や災害復旧への関心の高まりにより、金融業、製造業などからの引き合いが増大傾向 |
IDC Japanは、2005年における国内通信事業者のiDC(インターネットデータセンター)の市場規模と、2010年までの市場規模予測を発表した。これによると、2005年の国内通信事業者が提供するデータセンターサービス市場規模は2,338億円。同市場は、2005年から2010年の年間平均成長率(CAGR:Compound Annual Growth Rate)12.4%で推移し、2010年には4,189億円に達する見込み。
![]() Source: IDC Japan, 8/2006 |
国内通信事業者のiDC市場規模推移、2005年~2010年 |
主要通信事業者の顧客層は、大手企業、公共・公益事業からITベンチャー企業まで幅広く、特にITベンチャー企業では、確実に利益を出しつつあるEトレード企業やコンテンツ配信事業者、ポータル事業者が設備を増強する傾向にある。また、BC(事業継続:Business Continuity)やDR(災害復旧:Disaster Recovery)関連の需要は、特に金融業、製造業で引き合いが増加しているという。
国内通信事業者の提供するデータセンターサービス市場を、ITベンダーやSI事業者など、他業種を含む国内データセンターサービス市場全体との比較で分析すると、2005年における通信事業者のシェアは45.4%。内訳は、コロケーション(顧客の通信機器を回線設備の整った施設に設置するサービス。ハウジングサービスとも呼ばれる)が54.2%と強みを発揮する一方、ホスティング(34.3%)やITサービス(41.8%)はやや苦戦という状況が明らかとなった。今後、上位レイヤーのITサービスでは、ITベンダーやSI事業者のサービスとの競争激化が予想される。
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