- 2006/08/11 掲載
ダイエー、シスコのユニファイドコミュニケーション導入
【業務効率】ワークスタイルの変革による生産性向上を目指す
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「KCSセキュア電話帳」で電話帳を開いた画面
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ダイエーは、2006年5月25日から6月18日にかけて本社を移転、これに伴い、ビジネスの生産性と顧客対応力の向上推進を目的とし、店舗網を含めた全社ネットワークの再構築を実施した。
導入にあたっては、ワンクリックで電話をかけたり、かかってきた電話機の履歴を確認したり、電話にテキストのメッセージを残すなど、従来の電話機では実現できなかった機能により業務プロセスの合理化が実現できることと、インフラ統合によるコスト削減が見込めることからシスコ製品を推すコンソーシアムの採用を決定した。
システムは、本社と多摩のデータセンターに呼制御サーバ「Cisco Unified CallManager」をそれぞれ設置し、二重化している。コアスイッチにはCisco Catalyst 4948を採用、端末には、Cisco Unified IP Phone 7961Gを1250台、Cisco Unified IP Phone 7970Gを50台、Cisco Unified IP Phone 7912Gを100台の計1400台を導入し、本社ネットワークにおけるデータと音声の統合を実現した。
今回ダイエーが期待したワークスタイルを変革するためのアプリケーションとして選んだのが、ユニアデックスの「IPフォンナビゲーター」。これを使うことで、PCの画面上から電話をかけたい相手を検索し、ワンクリックで電話をかけたり、メモ機能を利用して外出/休暇中などプレゼンスを登録することができる。
また、不在時に、相手のCisco Unified IP Phoneのディスプレイ上に簡単なテキストによるメッセージを残せるようになった。これにより、eメールによる連絡や、紙による伝言メモなどが不要となり、業務の効率化を実現した。
さらに、少人数の電話会議には、IPフォンを活用、LANがつながるところならどこでも電話会議ができるので、地方の事務所や、店舗との会議を気軽に行うことが可能になる。ダイエーは、今回本社に1400台のIPフォンを導入し、これらの機能を活用していくことにより、本社の生産性向上を一気に推進します。
今後は、地方の事務所および店舗に、順次、ボイスゲートウェイを設置し、まずは既存PBXを残しながら拠点間のIP化を推進し、拠点間の通信費削減を目指す。そのうえで、今回のシステム導入による生産性向上の効果測定を行いながら、順次地方の事務所や店舗にも展開を図っていく。将来的には、IPフォンを店舗の情報端末に活用を検討するなど、より一層のワークスタイル変革に活用していく予定である。
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