- 2006/07/07 掲載
米EDS、インドITサービス大手エムファシスの買収完了
【M&A/提携】オフショアのIT、BPOに強みを持つ
エムファシスはインドにおけるアプリケーション、およびビジネスプロセス・アウトソーシング(BPO)を中心としたITサービスのリーディング・カンパニー。2005度の売上は約2億1,000万ドル、純利益は約3,300万ドルで、オフショアのIT、およびBPOサービスプロバイダーとして最も成長を遂げているインド企業の1つである。業界知識、専門技術、顧客との関係構築を通じて特に金融業界に対するサービス分野で強みを持ち、過去5年間で売上を4倍に伸ばした実績を持つ。
また、世界に12,000人の従業員(インド国内に約11,000人)を抱え、拠点は世界9カ国に25箇所、うちアジアではインドのほか日本、シンガポール、中国などにオフィスを構え、200社を超える顧客にサービスを提供している。サービス別の売上げ構成比は、ITサービス68%、BPOサービス32%となっている。インド、中国にあるエムファシスのソフトウェア開発センターを活用したオフショア開発を中心としたITサービス、また、インド、メキシコを拠点としたBPOサービスを強みとしている。今日に至るまで、金融、運輸、テクノロジー、ヘルスケアなどさまざまな業界にビジネスを展開し、米国のトップ5の銀行をはじめとする世界のリーディング・カンパニーにサービスを提供するなど、とくに金融分野で強みを発揮しているという。
エムファシスは、買収後も現在のマネジメントチームのもと、現在の社名のまま事業を継続する。また、ジェリー・ラオは、買収後も引き続きCEOとしてエムファシスを指揮するという。
エムファシスは、2000年に日本にオフィスを開設。以来、金融、ハイテク分野の企業に対して高度なITサービスを提供してきた。現在、EDSジャパンとそのグループ会社のジャパンシステムは、「One Japan」(日本国内における一体化)をスローガンに、これまでにも増して協業体制を確立する作業を進めている。今後は、エムファシスとも連携しながら、オフショア・ソリューションを中心に新たなサービスメニューの開発や、国内企業のオフショア支援などを進める予定だという。
EDSジャパン 代表取締役社長 ケリー・パーセル氏は次のように述べている。
「今回の発表は、アジア市場のにおける我々のオフショア・デリバリの可能性を大きく広げるだけでなく、EDSが日本国内で一体となって絶えず変化する顧客ニーズに応えるための、より強固なバリュープロポジションを可能にするものです。今後、EDSジャパンはエムファシスと協力しながら、アジアへのオフショア開発を検討している国内企業を強力にサポートできる体制を構築します」
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