- 2006/06/28 掲載
普及を妨げていた課題を解決。NECシステムテクノロジーのRFID管理システム
NECシステムテクノロジーは、周波数やプロトコルが異なる多種多様なRFIDタグを、一台で読み書きできるRFIDリーダライタと、それらを統合的に管理するサーバソフトウェアから構成されるRFID管理システム「FlexReaderWriter(フレックスリーダライタ)」を開発したと発表した。今後は関連するソフトウェアのライセンス販売も開始するという。
RFIDは、タグを人やモノに貼付し、電波を用いてタグデータを読み書きすることにより対象を識別することができるため、商品の管理や、工程、物流の流れを管理することができる。ユビキタス時代を象徴する新しいメディアとして大きな期待を浴びている。しかしながら、病院やスーパー、コンビニのように、さまざまな商品や備品を取り扱う現場では、多種多様なRFIDタグを使用しなければならず、異なるタグ毎に対応するリーダライタが必要となるため、適材適所なリーダライタの選定や、リーダライタの設置場所、置き換え時の運用・保守コストがかさむことが普及を阻む問題として指摘されている。
このたびNECシステムテクノロジーでは、RFIDリーダライタ機器内部のタグ毎に異なる方式の部分をハードウェアから分離し、ソフトウェア化することにより、ソフトウェア部のみを置換することで周波数やプロトコルの異なる多種多様なRFIDタグに対応できるリーダライタを開発した。サーバには、各種のRFIDタグに対応するソフトウェアが保管されており、個々に設置されるリーダライタの要求仕様に応じて必要なソフトウェアをサーバからリーダライタにダウンロードすることで、リーダライタの仕様を自由に設定することができる。サーバからLANを介して各リーダライタを集中管理できるため、新たな対応タグの追加や変更などが起こってもセンターからの操作によりすばやく変更への対応が可能になるという。
RFIDは流通分野から始まり、製造業での工程管理、病院での薬品や患者の管理、さらには食の安全や子供を見守るしくみまで、多様な場面、用途が広がってきている。ユビキタス時代を迎えてその可能性はまだまだ拡大すると見込まれている。
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