- 2006/06/27 掲載
日本オラクル、ビジネス・インテリジェンス分野の事業を大幅強化
日本オラクルは、本日、ビジネス・インテリジェンス(BI)分野の事業を強化する戦略の概要を明らかにした。同戦略は、BIソリューションを拡大する新製品の提供、データウェアハウス分野におけるグリッド・コンピューティングの推進、BI専任組織の設立、導入支援サービス拡充などで構成、推進していく。
従来の個別最適化されたBIシステムは、リアルタイム分析への課題や、内部統制やセキュリティのリスク、運用管理コストの増大という問題点を抱えていた。オラクルのBIソリューションは、業務システムと融合したリアルタイム分析、柔軟で強固なセキュリティ、グリッド技術を活用したインフラストラクチャ・コストの削減を実現し、企業全体にわたって最適化されたBI基盤を提供する。顧客各社やパートナー各社にとって、BIシステムや分析アプリケーション・パッケージを展開するインフラストラクチャとして最適である。
BI戦略の骨子は以下のとおりである。
1.新製品「Oracle Business Intelligence Suite Enterprise Edition」「Oracle Warehouse Builder 10g Releas 2」の提供開始
「Oracle Business Intelligence Suite Enterprise Edition」は、ビジネス・インテリジェンスの利用を企業全体に広め、リアルタイムかつ実用的な情報に基づいた意思決定を実現する。
「Oracle Warehouse Builder 10g Release 2」ではデータウェアハウスの設計・構築をより迅速かつ効率的に行うことを可能にするだけでなく、データウェアハウスの情報の質を高め「価値ある情報」に変換する。
2.次世代のデータウェアハウス「ウェアハウス・グリッド」の推進
グリッド環境で構築される「ウェアハウス・グリッド」は問い合わせ処理や分析処理、ETL処理のリソースの効率的な利用を実現し、データ量やユーザー数増加に応じた拡張を可能にする、柔軟かつ効率的なシステム投資を可能とする。オラクルは「ウェアハウス・グリッド」を推進することで顧客のBIインフラストラクチャのコスト低減を提案していく。
3.BI販売体制の強化
日本オラクルでは、6月よりBI専任の営業組織、コンサルティング組織を新設した。これによりプリセールス・エンジニアやカスタマーサポート組織とあわせて約80名の体制でBIビジネスを展開していく。
4.「Business Intelligence Express Service-Premium-」の提供開始によるBI導入支援サービスの強化
日本オラクルは、2005年7月にBI導入支援の無償サービスである「Business Intelligence Express Service」を発表して以降、50件の顧客に提供、企業戦略に必要な情報分析の支援を行ってきた。このたび、顧客からの要望が多いBIシステム設計および構築フェーズでのサービス・メニューを強化し、新たに「Business Intelligence Express Service-Premium-」として提供していく。同サービスは、(1)企業のBI構築に向けた戦略構築段階およびBIの活用プラン段階においてデザインする無償のエクスプレス・メニューと、(2)実際にBIの設計および構築段階において導入支援をする有償のエクスプレス・プレミアム・メニューの2つで構成される。これらのメニューによって、企業情報のよりよい活用のための目標設定から課題の整理、設計および構築、実際の活用までBIの専門家が総合的に支援する。
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