- 2006/06/20 掲載
日本ビジネスオブジェクツ、EIM戦略を日本市場でも積極展開
日本ビジネスオブジェクツは、今年5月に全世界でラウンチされた、信頼ある情報基盤を提供するためのエンタープライズインフォメーションマネジメント(EIM)戦略を、日本市場に対しても積極的に推進していくことを表明した。その第一弾としてEIMの中核をなすデータ統合(ETL)製品の最新版である「BusinessObjects Data Integrator XI Release 2」(ビジネスオブジェクツデータインテグレーターエックスアイリリース 2)の販売を本日より開始する。
さらに今後の展開としては、今年2月に買収したFirst logic社のデータクオリティ製品の日本語版対応をはじめとし、製品ラインの拡充を予定。データの品質や信頼性向上を必要とするエンタープライズ市場向けに、営業・サービス体制を整えるとともにパートナー各社との協業体制の強化を図っていくという。
昨今、日本版SOX法への対応が急務の課題になっている。この対応における最重要課題は、情報の信頼性を確保すること。いくら操作性や表現力に優れたBIツールを導入しても、活用対象となるデータに信頼がなければ期待される効果を発揮することはできない。
「BusinessObjects Data Integrator XI Release 2」は、企業内に散在する多種多様なデータソースの有効性を事前に確認し、取り込む対象にすべきか否かを判別するデータプロファイリング機能が強化されている。これによって無効な値を含んだソースデータを除外でき、効果的で有効な情報分析基盤の構築を可能にしている。さらに、データ統合プロジェクトで設計・実行されるジョブフローやマッピング内容等をMSWordやPDF形式に出力できる自動ドキュメンテーションや、ジョブの実行統計情報を即座にビジュアルなダッシュボード上で確認できるなど管理面の強化も図られている。
「BusinessObjects Data Integrator XI Release 2」は、統合BIプラットフォーム製品の最新版である「BusinessObjects XI Release 2」と綿密に連携することにより、元データと最終的にユーザーに提供される情報(レポート等)間の関係性を統合的に管理することができる。また、ソースデータが変更された際の影響範囲の特定や、レポート上の情報がどの元データから派生しているのかを容易に把握し、信頼性を証明するこができる。企業環境の変化に対する迅速な対応やコンプライアンス対策を強力に支援することができるのである。
製品の特徴および新機能は下記の通りである。
■信頼ある情報基盤を提供する、データ統合ソリューション
ビジネスインテリジェンスを用いた効果的な情報活用や全社業績管理を実現するためには、統合された信頼あるデータ基盤が必須。BusinessObjects Data Integrator XI Release 2では、信頼あるデータ基盤を提供するために求められる3つの命題(データの一元性、データの品質向上、データの信頼性確保)を容易に実現することができる。
■データの一元性
「Data Integrator」は業界を代表するETL(抽出、変換、格納)製品として、全世界で1,500社を超える企業に採用されている。企業内に散在するソースデータから必要な情報を抽出し、DWHやDMを構築することによってデータの一元性を確保することができる。全てのデータ統合プロジェクトを単一のインタフェース上で実行可能であり、開発生産性を最大化できると共に、インテリジェントでダイナミックなロードバランシングによって大規模なシステムにも十分に対応が可能。そして今回、新たにBusinessObjects Data Integrator XI Release 2では、DWHアプライアンス、Netezza Performance Server へのバルクロードがサポートされる。これによってデータ統合からBIを用いた情報活用まで、ハイパフォーマンスな統合環境を提供することができる。
■データの品質向上
“ゴミを入れたら、ゴミしか出てこない”と言われるように、データを統合する際には、異なるソースデータ間の整合性を保ち、無効なデータを早い段階から排除する必要がありる。BusinessObjects Data Integrator XI Release 2では、取り込む対象のソースデータを統計的に分析するデータプロファイリング機能が強化され、ゼロ値やNULL値の含有率など、項目毎に含まれるデータ値をビジュアルに可視化することができる。
抽出前にソースデータの品質や構造を精査することによってData Integrator ジョブやデータフロー、およびターゲットDWHをより適切に設計し、データの品質を高めることが可能となる。
■データの信頼性確保
日本版SOX法に代表される内部統制対応では情報の信頼性を確保することが最重要課題として取り上げられている。BusinessObjects Data Integrator XI Release 2は、最新鋭のBI基盤であるBusinessObjects XI Release 2との高度な連携によって、“データ統合”から“情報活用”まで一貫したメタデータの管理を実現し、情報の信頼性を確保することができる。これによって管理者は、ソースデータの変更がDWHの何処に、どのレポートに影響が及ぶのかを一目瞭然で把握することができ、一方、ユーザーは管理者に頼ることなくレポート上の情報がどのソースデータから派生しているのか等を容易に知ることが可能となる。
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