- 2006/06/15 掲載
EMCジャパンとネットマークス、協業の背景とは
EMCジャパンと、ネットマークスは、内部統制強化を目的とし、企業内のデータを一元管理し有効活用するデータ・マネジメント分野において協業すると発表した。今後、両社は、ストレージとIPネットワークの融合を推進し、NASを中核としたデータ統合ソリューションなどを提供するという。
なお、今回の協業に先駆け、ネットマークスは、EMCジャパンとEMC製品をユーザーニーズに合わせインテグレーションし、システム提供する「EMC Velocity(ヴェロシティ)パートナー」の契約を2006年5月30日に締結している。
EMCジャパンとネットマークスは、EMCの高性能・高品質なストレージ製品群と多くの実績を有しているIPネットワークソリューションを融合させ、内部統制を強化するため情報システム基盤を提供する。企業内のデータを集中化するため、遠隔からの高速なデータアクセスを実現するWAFSソリューションなどを利用し、IPネットワーク経由で大容量ストレージに集約、一元的に管理することによりデータ保全が可能となるため内部統制強化を実現する。しかし、データを集中化した場合、万一のデータ消滅や破壊に備えたバックアップやアーカイブシステムが必要不可欠となる。
EMC製品には、ILMを実現するために必要とされるデータ移行ツールやデータ管理ツールなど、高機能な管理ソフトウェアがあり、データ複製(レプリケーション)やバックアップを容易に行なうことができる。
また、データを一元管理するためアクセスコントロールや個人認証、アイデンティティ管理などのセキュリティ対策が必要となる。
そのため、ストレージとIPネットワークのみならず、ネットマークスが保持するセキュリティソリューションとの融合も図り、内部統制を強化する情報システム基盤を提供する。
現在、企業における経営課題の1つとして内部統制強化が注目されている。
さらに内部統制における情報システムの重要性も増しており、「IT環境への対応」「ITの利用」「ITの統制」などは、内部統制を実現する上でも重要な要素であるといえる。
このような背景のもと、EMCジャパンでは、インテリジェンスなストレージ・ソリューションを活用し、企業の内部統制を支援する情報インフラを提供している。EMCのコンテンツ管理ソフトウェアやアーカイブ専用ストレージを含むストレージ・ソリューションを導入することにより、情報のポリシーを策定し、開発変更管理、アクセスログの記録、セキュリティ対策、バックアップ・リストア、システムの運用管理などが可能となり、不正や誤謬を未然に防ぐ体制やプロセスを確立する。
これにより、内部統制に不可欠なデータ・マネジメントを強化するという。
また、ネットマークスでは、2005年より内部統制を支える情報システム基盤ソリューションを推進している。ユーザー企業の現状の体制や情報システムを把握するためCOBITに基づいた独自のITコンサルティングを実施し、リスク分析やユーザニーズ、強化目標を考慮した対策方針および実施計画の策定から、要件定義、システム設計・構築、運用・保守まで一貫したサービスを提供している。
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