- 2006/06/12 掲載
シスコシステムズ、Metreos社とAudium社を買収
シスコシステムズは、株式非公開企業のMetreosCorporationと、同じく株式非公開企業のAudium Corporationの買収契約がそれぞれ正式に成立したことを発表した。両社はドラッグ アンド ドロップで簡単に利用できるアプリケーション開発 / 管理環境を提供している。これらをシスコのService Oriented Network Architecture(SONA)に組み込むことにより、SONAの強化が可能になる。今回の買収を通してシスコは、開発パートナーが付加価値のあるビジネス アプリケーションを容易に開発・導入できるよう、支援を行っていく構えである。
2006年3月、シスコは、既存のコミュニケーション システムとITインフラストラクチャを統合することにより、社内全体をカバーした単一のコミュニケーション プラットフォームの構築を可能にする、シスコのSONAをベースとした「Cisco Unified Communications」を発表した。音声・映像・IPコミュニケーションなどの各種製品やアプリケーションを統合したCisco Unified Communicationsでは、場所や時間およびデバイスの種類を問わず、ネットワーク上のすべてのサービスを自由に利用することができ、あらゆる規模の企業で効果的なコミュニケーションが可能になる。
Metreos社とAudiumの買収で両社の標準ベースの開発/管理ツールを獲得したことにより、お客さまならびにパートナーの皆様には、社内のITインフラストラクチャ、アプリケーション、コンタクトセンター全体で完全に統合することが可能な、カスタム コミュニケーション アプリケーションを簡単に開発してできるようになる。
Metreosは、IPコミュニケーション アプリケーションの開発・管理環境を提供する有数の企業。同社の買収により、シスコが提携するサードパーティテクノロジー パートナーやシステム インテグレーター、付加価値再販業者(VAR)、ならびにお客さまに、Cisco Unified Communicationsに対応したアプリケーションを開発・提供していただけるという。Metreosのテクノロジーは、Cisco Unified Communicationsと企業向けのビジネス アプリケーションを統合するためのプラットフォームとして、企業クラスの環境で実証されている。
Audiumは、VoiceXMLを利用した音声セルフサービス アプリケーションの開発・管理環境を提供する有数の企業。同社の買収により、既存のコンバージド IPネットワークとの統合が可能なばかりでなくServices OrientedArchitecture(SOA)にも適合する音声自動応答アプリケーションを簡単に開発 できるようになり、ネットワーク全域における共通サービスの利用が可能になる。ネットワークのインテリジェンスを活用することで、Audiumの技術はシスコのSONAをさらに強化し、業務のワークフローと音声セルフサービス アプリケーションを統合するためのプラットフォームを提供する。
「Cisco Unified Communicationsによって、企業では、音声・映像・データ・モビリティの各種サービスを統合するためのプラットフォームとしてシスコネットワークを利用することが可能になる。MetreosとAudiumの技術ではXMLやVXMLといった一般的なSOAスタンダードが使われていることから、コミュニケー ション環境と情報システムを統合し、主要な業務プロセス合理化することができます」と、シスコのボイス テクノロジー グループ担当上級副社長、ドン・プロクターは述べている。
買収契約の条件に基づき、シスコは約2,800万ドルの現金でMetreosを取得し、1,980万ドルの現金でAudiumを取得する。買収は、関連する規制当局の承認を含む標準的な完了条件に基づいて行なわれ、シスコの2006年会計年度第4四半期が終了する2006年7月29日までに完了する予定。Metreosは2001年に設立され、米テキサス州オースティンに19人の従業員を擁しており、Audiumは1999年に設立され、米ニューヨーク州ニューヨークを拠点に26人の従業員を擁している。買収完了後、Metreos社とAudiumの製品は、シスコのボイステクノロジー グループに統合され、ドン・プロクターが統括する。
関連コンテンツ
PR
PR
PR