- 2006/06/06 掲載
昭和大学、学生のネットワークアクセス環境向上のため無線LANシステム導入
学校法人 昭和大学は、マクニカネットワークスを通じて、Trapeze Network,Incの無線LANシステムを導入した。
<>br 昭和大学は、医学部、歯学部、薬学部、保健医療学部を有する私立医系総合大学である。将来、医療人として社会に貢献することになる学生が職種を超えて協力し合うチーム医療のあり方を学ぶ場として、山梨県富士吉田キャンパスにおける1年次全寮生活を実践している。2006年度から保健医療学部の1年次学生(約170名)が富士吉田キャンパスでの全寮生活へ合流することを受けて、構内ネットワークの見直しを決断、学生のネットワークアクセス環境向上のため、Trapeze無線LANシステムを導入したという。
学校という特性上、クライアントPCの環境を統一することが困難なため、構築にあたっては柔軟なセキュリティ設計が可能なシステムが求められた。学生は原則としてWindowsXP SP2でデフォルトのIEEE802.1Xでの認証を行う。
しかし、一部の学生の持込PCや教職員はMacintoshやWindowsXP以外のOSを利用しているため、WebブラウザからID、パスワードを利用し認証を行うWeb認証方式も併用している。Trapeze無線LANシステムでは、複数の認証と暗号化方式を自由に組み合わせることができるため、このような柔軟かつ安全性の高いネットワークの構築が可能となった。また、1台のアクセスポイントに対して、最大64個のSSIDの設定が可能なため、ユーザプロファイルに応じて細かくVLANを分けることができ、有線ネットワークを含めたネットワーク全体のセキュリティ向上に寄与する。
さらに、統合管理ツール「Trapeze RingMaster」では、無線システム全体を統合管理するとともに、視認性に優れたユーザインターフェースを提供し、専任のネットワーク管理者を持たないユーザの管理負荷を大幅に軽減している。
マクニカネットワークスでは、今回の導入を契機に今後文教市場向け無線LANソリューションとして、Trapeze無線LANシステムを展開予定である。
システムの提案及び構築はNTT東日本 ビジネスユーザ事業推進本部大学イノベーションプロジェクトが担当したという。NTT東日本では、今回の無線LANシステムと合わせて、有線、無線LANを問わず、学生、教員、職員といったユーザ属性にあわせて、認証後使用するVLANを動的に割り当てる認証VLANの仕組みを構築した。さらに、学生や教員の持込みPCからウィルスなどによる攻撃的なパケットが送信された場合にも、それを自動的に検知しその端末をネットワークの水際で隔離する「事後検疫」の仕組みも構築している。
関連コンテンツ
PR
PR
PR