- 2006/06/06 掲載
コクヨロジテム、物流アウトソーシング事業の物流管理をITで
物流アウトソーシング事業の物流管理システム
コクヨグループのコクヨロジテムは、物流アウトソーシング事業の物流管理を一元的に行う情報システム「KL.BUCAS(ケイエル・バッカス)」の運用を5月22日から一部の配送センターで開始した。今後も順次拡大し、7月上旬には全センターで運用を開始するという。
コクヨロジテムでは、2005年5月から、家具などの嵩高(かさだか)品の物流に関するさまざまな付帯サービスを一括して請け負う物流アウトソーシング事業を展開している。その中心となるのは、業界でも稀有な「全国ツーマンデリバリーサービス」である。トラックに組立て要員を同乗させて、常時、2名(ドライバー+組立て要員)でユーザーの指定場所まで搬入し、組立て、設置を行うとともに、梱包などの残材の引取り処分を同時に対応する。これまでに60社を超える企業から物流業務を受託しているという。
今回運用を開始する「KL.BUCAS」は、完全Web対応のASP方式で構築した物流管理システムである。全物流拠点にまたがる物流情報の管理を行うセントラルコントロールシステム(CCS)と各物流拠点の管理を行う倉庫管理システム(WMS)の大きく2つのシステムで構成されている。45ヶ所の物流拠点をWeb経由でサーバと結び、各物流拠点の入出荷や在庫状況、物流拠点間の横持ちリレーの積送中管理などをリアルタイムに一元的に管理できる。また、本社と各物流拠点の状況の共有化も促進する。情報のシステム構築にあたっては、シーネットのパッケージソフト「CX-Himalayas(シーエックスヒマラヤ)」をベースにカスタマイズと機能の追加を行った。
また、サーバ設備は関電システムソリューションズのデータセンターを活用したASP化により高い信頼性と安全性を確保しながら低コストでの運用を実現している。「KL.BUCAS」の運用によって、物流拠点ごとに異なることがあったオペレーションを標準化するとともに、物流拠点間の情報連携を円滑かつスピーディーにすることで、入出荷の作業性や在庫精度を向上させる。また、荷主ごとの在庫を、物流拠点間の横持ちリレーの積送中管理も含めて、全国範囲で一元的に把握し、顧客サービスの一層の向上を図る。さらに、今後は、自社のみならず荷主や取引先と在庫情報や入出荷状況をリアルタイムに共有することも可能にしていく他、販売管理システムとも連携を実施する予定である。
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