- 2006/01/04 掲載
【連載】初めてサーバー導入で企業競争力を向上させる![第1回/全4回]
Windows SB Server 2003事始

サーバー プラットフォーム ビジネス本部
Windows Server製品部
シニアプロダクトマネージャ
川岡誠司氏
なぜ今、サーバーが必要なのか?
職場にパソコン。そんな光景はあまりにも当たり前になった。会社や部署によっては、パソコン同士をつないで、ネットワークを作っているところも多いだろう。
しかし、1つお尋ねしたい。
「サーバーを立てていますか?」
もし、サーバーを立てていない、あるいはサーバーって何?というのであれば、あなたはせっかくのパソコンやネットワークを生かしていないだけでなく、無駄な作業を日々繰り返している可能性が非常に高い。
サーバーについて説明する前にネットワークの利点を簡単に整理しておこう。
ネットワークがなかったとしても、パソコンは実に便利な道具だ。しかし、ネットワークでパソコン同士をつなげれば、それは単純にパソコンを増やした以上の効果をもたらす。大きな利点の1つは、ファイルの共有だ。誰かが見積書をExcelで作ったとする。次に別の人が見積書を作る時は、改めて最初から作る必要はない。最初に作った人のパソコンから、見積書を自分のパソコンにコピーして、必要なデータをちょいちょいと書き換えればいい。いちいちフロッピーディスクなどにコピーするより、ずっと速くて簡単だ。また、プリンタを共有すれば、1台のパソコンにつき1台のプリンタなどという、お金やスペースの無駄遣いをしないですむ。
ここまで述べたことは、パソコン同士をつないだだけのネットワーク(ピアツーピアネットワーク)でもできること。しかし、サーバーをネットワークに導入すると、別次元の利便性が得られる。

ピアツーピアネットワークの例。すべてのパソコンが対等の関係でネットワークを作っている。このタイプのネットワークは構築が簡単で、ファイルやプリンタの共有も行える。しかし、情報が分散してしまったり、パソコンの台数が増えてくると管理がややこしくなるという欠点がある

サーバーを立てたネットワークの例。端末(クライアント)がサーバーにぶら下がるイメージ。サーバー上でプリンタなどの機器やデーターを一元管理でき、スケジュールやアドレス帳のデータを共有することも容易になる。クライアント管理はサーバー上で一括して行えるため、クライアントの台数が増えても管理の手間はそれほど変わらない
サーバーというのは何も特別な機材ではない。安いサーバーであれば中身はただのパソコンと同じようなもの(普通のパソコンをサーバーとして使うこともできる)。しかし、ただのパソコンを放っておいてもサーバーになるわけではない。そこで、サーバー役のマシンで、Windows Small Business Server 2003(以下、SBS2003)というサーバーソフトを動かす。これだけでネットワークが生まれ変わるのだ。
では、SBS2003によって、いったい何が変わるのか?
《次回につづく》
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