アドビ　システムズ株式会社（本社：東京都品川区）は、日本テレコム株式会社（本社：東京都港区、以下　日本テレコム）が、完全フリーアドレス制オフィスへの移行にあたり、全社員のＰＣにＡｄｏｂｅ（Ｒ）　Ａｃｒｏｂａｔ（Ｒ）　７．０　Ｓｔａｎｄａｒｄを導入したことを発表した。今回の導入決定にあたっては、世界中の企業・政府自治体で広く利用されているＡｄｏｂｅ（Ｒ）　ＰＤＦ（Ｒ）の信頼性、Ａｄｏｂｅ　Ａｃｒｏｂａｔの機能性が評価されたという。

　日本テレコムは、Ａｄｏｂｅ　Ａｃｒｏｂａｔを活用し、紙文書を電子化する一方で、顧客向けのプレゼンテーション資料や見積もりなど、多様なアプリケーションで作成された情報をＡｄｏｂｅ　ＰＤＦで管理し、同社の全社的情報共有化を進めている。また、Ａｄｏｂｅ　Ａｃｒｏｂａｔのセキュリティ機能を利用することで文書内容の改ざん防止を図るなど、情報セキュリティの維持を確保する。

　日本テレコムは、ＩＣＴ（情報通信技術）ソリューション企業への変革を目指して、新しいワークスタイルを取り入れている。デジタル＆モバイルをコンセプトとした完全フリーアドレス制のオフィス内では、ペーパレス化を徹底するために、全社的に、業務上必要な情報を電子化することで紙文書の保存を撤廃した。さらに、業務効率と生産性の向上を目的に社内で利用するアプリケーションを統一し、高いレベルでの情報の共有化を実現した。これらの活動により、紙の使用量が８４％削減され、効率的な情報アクセスの環境整備と、それによって意思決定のスピードアップを実現している。

　日本テレコムが導入したＡｄｏｂｅ　Ａｃｒｏｂａｔ　７．０　Ｓｔａｎｄａｒｄは、あらゆるビジネス文書を簡単にＡｄｏｂｅ　ＰＤＦに変換そして活用するためのソフトウェアである。パスワードやデジタルＩＤによるセキュリティを簡単な操作で付与することができるため、社外に配布する文書の保護が可能。また、文書注釈ツールを使った効率的な文書レビューおよびコメントの集約が可能なため、モバイル環境での情報共有、コラボレーションに適している。

　日本テレコム株式会社の細田　靖　システム基盤部部長は、「Ａｄｏｂｅ　Ａｃｒｏｂａｔを利用することで、電子文書の世界的標準フォーマットであるＡｄｏｂｅ　ＰＤＦを活用した社内・社外の安全性の高い効率的な情報共有を実現しています。今後さらにＡｃｒｏｂａｔを活用することで、業務の効率化向上を高めていきたいと考えます」と述べている。