- 2005/10/17 掲載
中小企業総合展2005 In Tokyoレポート
当イベントの模様をレポートする。
出展企業それぞれが知恵を絞って、
ブースへの集客に取り組む
600もあるブースの中から、いかにして、自社ブースに足を運んでもらい、また、足を止めてもらうことができるか、これが展示会では重要になる。各社、さまざまなデモンストレーション、展示を行い、自社のPRに励んでいた。その中でも、抜群の集客を誇っていたのが、西垣金属工業株式会社のブースだ。

☆西垣金属工業のブース風景☆
西垣金属工業は、創業が大正13年の老舗金属加工企業だ。高度な職人の手技と、最先端の技術革新に挑んできた金属加工のパイオニアである。その西垣金属工業は、ブース内で、職人による金属加工のデモンストレーションを実施していた。デモンストレーション時は、黒山の人だかりが出来、「中小企業総合展」の中でも際立って目立っていた。金属加工のことはよく分からない筆者も、足をとめて見入ってしまうほど、ダイナミックかつ繊細で、おもしろいデモンストレーションだった。

同社のホームページをみてみると、デザイン的にも非常に洗練されたイメージを受ける。金属加工という技術に関して、高度な技術を持つだけでなく、それを見せるための「プレゼンテーション」能力の高さが伺えた。

☆西垣金属工業 営業部 次長 西垣氏☆
もう一社、かなりの集客力を誇るブースがあった。有限会社ウエダ食品だ。ウエダ食品は、こんにゃくを材料として様々な食品を開発しており、「ダイエットの花道」というWebサイトも運営している加工食品の企業だ。

※ウエダ食品のブース風景
同社のブースでは、こんにゃくプリンや、こんにゃくラーメンの試食が提供され、こちらも人だかりが出来ていた。人が人を呼び、続々と集まってきている印象で、同社ブース前から人がいなくなることは、ほとんどなかった。

☆ウエダ食品 代表取締役 上田氏
一方、ユニークで、誰にでも分かりやすい製品を展示しているブースも人気があった。 一社は、有限会社エムズ・システム、もう一社は、イーモービル有限会社だ。
エムズ・システムのブースでは、「波動スピーカーMSシリーズ」が展示されていた。これは、たったひとつのスピーカーで非常に心地よい音質を提供し、かつ、デザイン面でも優れている。

※エムズ・システムのブース風景(エムズ・システム 取締役 河西氏)
イーモービルのブースでは、空気を汚さない電動モーターを備えた乗り物が展示されており、二輪車や、トライクを中心として並べられていた。

※イーモービルのブース風景
中小企業総合展では、支援機関のブースも数多く出展されている。支援機関のブースといえば、企業のブースと違って、おとなしい印象があり、積極的に集客を図るパフォーマンスをするというよりは、ただじっと待っているブースが多いように思う。
こういった支援機関のブースイメージを払拭して、明るく積極的に来場者に対応しているブースがあった。ITC-METROのブースである。ブース内に配置されている人員も若い人が多く、活気があった。

※ITC-METROのブース風景(ITコーディネータ 青木氏)
ブース内で特色を出して、集客に成功している企業・団体は、実際のビジネス環境においても、特色ある事業を展開しているのであろうと推測できた。ビジネス環境の縮図という形で、こうした展示会をみてみると、また違ったものがみえてきておもしろい。
尚、中小企業総合展は、2006年1月25日(水)~27日(金)で大阪でも開催される。
関連コンテンツ
PR
PR
PR